タイトルを考えるのが死ぬほど苦手

 
2025/09/15 ゾロ
鼓膜を擽る大好きな声・声が枯れるほど叫べば手に入るのでしょうか・頬の丸みが愛しい
※ボツ


 おれを見て楽しげに笑う声が聞こえて目を泳がせる。なんなんだよ、その目、やめてくれよ。言えばいいのに、本当に目をそらされたら傷付くのがわかっていて黙り込むことしかできない。弟を見るような目だ。脈なんて何もない。わかってる。でも、その目がよその男を見るよりはよっぽどマシだった。弟を見るような微笑ましい表情が、おれの知らない女の表情に移り変わる瞬間は死んでも見たくなかった。

「……人がメシ食ってるところ見て何が楽しいんだ」

 それでもやっぱり視線に耐えきれなくて思わず吐き出した言葉に何を聞かれたのかわからないと言わんばかりに不思議そうに首を傾げられて眉を顰める。別におれ、おかしなこと言ってねェよな。ああ、言ってない。当然の疑問を投げかけただけだ。

「ゾロのほっぺた、赤ちゃんみたいで可愛いから」

 見てて楽しい、と笑って答えられてがっかりもしない。わかりきってた。弟どころか赤ん坊扱いだったのはさすがに傷付くが、分かりきってた答えに鼻で笑った。

「おれを赤ん坊扱いするなんざ世界中探したってお前だけだな」
「まあゾロのことを知らないととにかく怖い人に見えるかもしれないけど、ゾロのことを可愛いって思う人はどこにでもいると思うよ」

 いるわけねェだろ。馬鹿じゃねェのか。
 喋るのも嫌になってさっきよりも口の中に肉を詰め込む。なのに、さっきよりも柔らかく笑った音が聞こえて内心舌打ちをする。

「頬いっぱいに詰め込んで食べてるところ、ハムスターみたいでかわいい」
「ルフィでも見てろ」

 そんな理由なら、おれなんかよりよっぽど適任がいるだろ。どこの馬の骨ともわからない男に視線がいくのは嫌だが、ルフィなら別にいい。思う存分見てればいい。脈なしな視線をあからさまに向けられてイラつくことも、他の男に視線がいって傷付くことも、それなら解決だ。だから飲み込んで、また頬に詰め込むまでの隙間に吐き捨てた。

「ルフィも可愛いけど、ゾロ見ないともったいないでしょ」
「何がもったいねェんだよ」
「? だってゾロと一緒にいたいのにどうしてルフィのところに行かなきゃいけないの?」