タイトルを考えるのが死ぬほど苦手
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2025/09/19 ロー
誰のものでもない・この声はまだ君に届きますか・素直さがログアウト
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「今おれのこと好きか?」
「今? 好きだよ」
「じゃあ嫌いって言ってくれ」
「……うん?」
わざわざ、今、と言われたことになんでだろうなんて思いながら頷いたのに、続いた言葉がもっと訳がわからなくて首を傾げる。どこか覚悟を決めたような渋い表情に、嫌な想像が頭を駆け巡る。
「……別れたいから、私にそういうこと言わせたいの?」
別れたいなら私がどうかじゃなくてローが言葉にしてくれればいいのに。悲しくなって俯きそうになったのに俯く前に見えた表情が私なんかよりもよっぽど悲しそうに歪んで視線がそのまま固定される。その表情を見るに、嫌な想像は消してもよさそう。
「別れたくない、ちがう、……喧嘩したときの、予行練習がしたかった」
やっぱり嫌な想像は私の早とちりで安心する。でも、意味がわからなかった。
「喧嘩の練習?」
「……嫌いって言われたら落ち込むしかできないから、先に耐性つけておきたかった」
変な方向にも勉強熱心なローに気が抜けて思わず笑ってしまう。私が笑ったことでローも安心したのかほんの少し眉間の皺が緩んだのが見えてぎゅっと懐に飛び込んで抱きしめる。驚かないで受け止めてくれるくらいには私の愛を信じてくれているんだからそんな無駄な練習しなくていいのに。そっと背中に手が添えられてくすぐったくて笑う。
「言うことないからそんな練習しなくたってよくない?」
「……今はそうでも喧嘩とかしたらカッとなって思ってもないこと言うかもしれないだろ」
「うーん、そんなカッとなるほど酷い喧嘩もする予定なくない?」
「……あるかもしれないだろ」
抱きしめられながらローを見上げて考える。確かにさっきみたいに言葉足らずですれ違いが起きる可能性がないとも言えないけど、でもやっぱりさっきみたいにすぐ誤解は解けるだろうし、ローと私ならそういう酷い喧嘩しなさそうなのに。踵を浮かせてちょんとローの顎髭に唇を引っ付けてからまた胸に頬を押し当てる。ばくばくとさっきよりも早く動く心臓が悪戯が成功したことを表していて笑った。やっぱり、そんな練習しなくたっていい。
「大丈夫だよ、嘘でも嫌いだなんて絶対言わない。安心して」
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