タイトルを考えるのが死ぬほど苦手
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2025/10/31 ロー
優先すべきは全部君・この声はまだ君に届きますか・何よりも君が欲しい
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ぎゅ、と柔らかな肉体がぴったり左腕にくっついてきて驚きながら、どこか警戒したようなぴりついた空気に反射的におれも腰を抱いて引き寄せる。
「どうした?」
何に警戒しているのかと周りを探ってもこの島は平和そうで、それでも腕に巻きついて警戒している姿に頭を働かせる。
「……あの人、ローのこと、ずっと見てる」
硬い声音で呟かれて思わず視線をやってしまった先で、慌てて視線を逸らされて眉を顰めた。視線を慌てて逸らしたということは海軍か賞金稼ぎかその手の類かと警戒しつつも、あまりにも普通でしかない女の風貌に油断しそうになる。
「この島にも手配書回ってたか?」
「……? 知らない」
普通なら手配書がべたべたとそこらに貼ってるはずだが、この島では手配書の手の字すら見ないほど平和ボケしたのどかな島だ。おれの顔はバレていなさそうだったが、それでも今この左側にぺったりくっついてきている女は警戒をしている。おれにはわからない女同士でしか働かない勘でも働いたのかと納得させて、とりあえず不安を取り除こうと口を開く。
「……そんなに心配しなくてもお前のことは必ず守る」
なのに、ぽかんとした視線が向けられてどこか上滑りした言葉に耳が熱くなる。キザったらしすぎたのか? いや、だが、本心だし今までだって言葉にせずとも態度で示してきたはず。そこまでぽかんとされるような変なことを言ったつもりはない。はず。……。たぶん。
「……目立つから鬼哭は置いてきたが鬼哭無しでもある程度、」
「……さっきからなんの話してるの?」
上滑りした空気をならしたくてうまくもない口をぺらぺら働かせたせいかぽかんとするどころか眉を顰められて口を閉じる。なんの話をすればお前を安心させられるんだ。
「……あの人、ローのこと狙ってる」
それはさっき聞いた。
「私のローなのに」
「……、は?」
「……ローがさっき、転んだ女の子に絆創膏貼ってあげたの見てたんだよ、……ローが優しいこと、バレちゃった、」
私のローなのに、と何度も同じことを繰り返しながらぎゅうっとおれに引っ付いてくる温もりに警戒も何もかも弾けて固まる。じわじわと言葉を理解して体温が上がる。海賊として敵を警戒してたわけじゃなかった。恋敵を警戒する姿に愛しさが爆発して心臓がおかしな挙動で働き出した。
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