タイトルを考えるのが死ぬほど苦手
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2025/11/24 ゾロ
か細い声が耳に残る・柔らかい頬・愛で地球は救えなくても僕は救えます
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つん、と揶揄うために頬をつついても怒ったり呆れたりしないゾロに寂しくなる。お酒をかぱかぱ飲むからバチが当たったんだよ、なんて、ふざけられるのもチョッパーがちゃんと診察してくれた後だから。命を脅かすような危ないものではなかったけど飲むと二十四時間体が硬直してしまうお酒。そんなもの悪用されたら危険だと島の人たちによってきちんと森の奥深くに隠されていた。のに、この迷子剣士はふらふらとお酒の匂いに釣られて、結果このザマで。ロビンちゃんがいろんなところに目を咲かせてゾロを見つけてくれたからよかったものの、あぐらをかいてお酒を飲むポーズで硬直したままのゾロをみんなで船に運んだ。診察が終わった後にみんなそれぞれ呆れたり笑ったりして再び島の散策に戻ったから今は船に私とゾロのふたりだけ。ルフィたちが落書きした顔を綺麗にして、呑気に固まったままのゾロにぶつぶつと文句と説教を繰り返しながら一息ついたところで虚しさにため息をついた。
「反省してる?」
返事ができないのをわかってて、鼻先に人差し指を突き立てて文句を紡ぐ。じっと目を見つめて、そらされない目に眉尻を下げた。
「最近のゾロったら私のこと避けるから、こんなふうに長く目が合うの久しぶり」
固まってるだけで目が合ってるわけじゃないのはわかってるけど。最近ずっと、ゾロに避けられてる。私のことが嫌いになったわけじゃないのはゾロの真っ赤に茹った皮膚を見ればわかるけど、それでも寂しいもの寂しい。ゾロの気持ちに整理がつくまでは私だって変に深追いするつもりはなかったけど、ゾロの気持ちは全然落ち着く気配を見せなくて私の寂しい気持ちが限界を超えてしまった。この島でゾロに荒療治でも近付こうと思ってはいたけど固まってるだけのゾロにこんなふうに近付く予定じゃなかった。ゾロの反応がないんじゃなんの意味もない。
「私のこと避けないで、さみしいよ」
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おれの体で遊ぶルフィたちにキレたくてもキレられないことよりつらいことがあるだなんて思いもしなかった。おれの体に落書きされたそれを丁寧に拭き取ってくれる人間は最近惚れたことを自覚した女で、惚れた女に至近距離で何事か喋られても逃げることもできやしない。つん、と鼻先やら頬やらを柔らかな指でつついてくるのも焦る。そんな指で無骨な男に触れたら折れるだろ。今おれは身動きできない危険物なんだからお前が気を付けておれから逃げてほしい。それなのに、くるくるとおれの周りを回っておれの心配をして、説教をして、それからじっと目を見つめられる。殺す気か?
「最近のゾロったら私のこと避けるから、こんなふうに長く目が合うの久しぶり」
じ、と見つめられて逃げも隠れもできずに羞恥で死にそうになっていた感情が一瞬で冷えた。紡がれた言葉は寂しい音で包まれていて、馬鹿な男が変なことを言って傷付けまいと離れた距離がかえって惚れた女を傷付けていた。
「私のこと避けないで、さみしいよ」
悲しげに視線が落ちて、目が合わなくなる。いつもおれがしてたことだ。こんなに傷付けてるだなんて知らなかった。
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