タイトルを考えるのが死ぬほど苦手
← →
2025/11/25 ロー
か細い声が耳に残る・心と身体を捧げた次は・息をひそめてやり過ごす
※あはん前提
▼
「…………どうしよ」
「後悔してるのか?」
目が覚めてぼんやりしながら隣の体温を感じて働かない頭で声に出してしまった言葉に雷が落ちるような速さで声が返ってきてビャッとベッドから一瞬全身が浮いた気がした。どこどこうるさい心臓を被って眠った記憶のない白い布越しにおさえながら頭を傾けてローを見る。
「後悔してるのか」
再度同じことを聞かれて反射的に首を振る。でもなんだか寝転んだまま首を振ったら頷いたように見えた気がして慌てて声にも出して否定した。
「そんなことないよ」
どこか引き攣った音になったせいで、否定したのにローの眉毛がぎゅっと寄って焦る。
「恥ずかしくて、どうしたらいいのか迷ってただけ、……起きて、洗面所行って、……それからまたここに戻ってくるの、恥ずかしいから、だからって先に起きてローを一人にするのも違うと思って、だから、二度寝してローに任せようかな、どうしようかな、の、どうしよ、」
言葉を重ねれば重ねるほど羞恥心が燻って目を合わせていられなくなってローの分のシーツも奪う勢いで頭からすっぽりかぶって隠れる。布越しにローが私に触れたのが分かって剥ぎ取られると一瞬身構えたけど、布ごと私を抱き寄せたのがわかって瞬く。真っ暗な視界の中で腕に包まれて混乱する私にローがごめんと謝ったのが聞こえて首を傾げた。
「お前の気持ちも考えねェで責めて悪かった。……心配でたまらなかったんだ、……がっかりさせて逃げられたら、……そればかり考えてた。お前がそんなこと思うわけないのに」
「……不安にさせてごめんね」
「お前が謝ることじゃない。……仲直りできたってことでいいか?」
「うん」
ふ、とお互い安堵の息が溢れたのをシーツで隠れて見えなくても体で感じて二人で笑う。
「じゃあ出てきてくれ」
「恥ずかしいからやだ」
それとこれとは話が別で、仲直りができた今、余計に恥ずかしさのメーターが上がってきてしまった気がして剥ぎ取られてしまわないようにシーツをしっかり掴んで被りなおした。
← →