タイトルを考えるのが死ぬほど苦手
← →
2025/11/30 ルフィ
拝啓、きみがすきです・楽園を蹴っ飛ばす・拝啓、僕の好きな人
※オチなし飽きた
▼
「そういえばルフィもお姫様抱っこなんだね」
宴に出されたお肉をあらかた食べてしまって風船のように膨らんだお腹を見せながら寝転ぶルフィに近付いて、そういえば、と思い出す。島の女の人が逃げ遅れたのを颯爽とお姫様抱っこをしたのがルフィで、それを見てほんの少し驚いてしまった。てっきり小脇に抱えたり肩に担いだり、そういう運び方だと思い込んでいたから。でも多分何も気にしてないんだろうな。案の定何を言われているのか全くわからないというような目で隣に座った私を見上げて首を傾げているルフィに小さく笑う。こうやって抱っこしてあげたでしょう、と体を使って説明すると理解したルフィの隣に私も寝転んだ。
「オヒメサマ抱っこって言うのか、あれ。ビビとかじゃなくてもオヒメサマになんのか?」
「あは、お姫様を抱っこしてるからお姫様抱っこって言うわけじゃないよ」
「ふうん?」
よくわかってなさそうな相槌はさっきまでの戦いで見せたかっこよさなんて微塵も見えない。
「今度私もお姫様抱っこしてよ」
「いいぞ」
即答の許可に声を出して笑う。でもさっきみたいに敵から逃げ遅れた時に、とかはお姫様抱っこをゆっくり味わえなさそうだから平和な時がいいな、なんて。でも、危険だったからこそ吊り橋効果なのかさっきからちらちら視線を感じるのはさっきルフィがお姫様抱っこをして逃がしてあげた島民の女の人。お礼を言いたいだけなのか、それともそれ以上のことがあるのか、私がいるせいで近寄ってこれない。私はいつだってルフィのそばにいられるし、ほんの少しのヤキモチも約束を取り付けることで満足したしと、お腹を使って起き上がって伸びをする。
「どこ行くんだ?」
「喉が渇いたから」
「これ飲めよ」
「くれるの?」
食べ物じゃないとはいえルフィの飲み物を差し出されて思わず驚く。
「オヒメサマ抱っこするんだろ? おれの腹がへっこむまでちょっと待ってろ」
「? 今じゃなくていいよ」
「そうなのか?」
「うん」
「でも今じゃねェと忘れるぞ、おれ」
「あは、忘れたらまたお願いするよ、断らないでしょ?」
「そりゃそーだけどよ、……なんか用事あんのか?」
「? ないけど」
← →