タイトルを考えるのが死ぬほど苦手
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2025/12/12 サンドロック ローガン
ハートの選択肢ばかりを選んだビルダー世界線
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「ローガン?」
「ダーリンはオレを惑わせてどうしたいんだ?」
キスとキスの合間にくすくす笑ってオレの名前を呼ぶから、止められなくなる。オレにだって分別はある。告白も言葉よりも先に体が動いてしまったんだ。だからこそ今度は順番を間違えたくないのに、笑顔が、声が、全てがオレを誘惑してくる。ちゅ、と音をたてて柔らかな唇がイタズラにオレの頬に引っ付けられちゃ、罠だとしても逃す訳にはいかない。逃げるように離れる唇を追いかけて深く奪う。色っぽい吐息にまた熱を煽られて冷静になりたいのに次から次へと罠を放り投げられて八方塞がりだ。
「くそ、……あんたのこと、大事にしたいんだ」
「じゅうぶんすぎるくらい大事にされてるよ?」
「いいや、あんたはもっと甘やかされるべきだ」
「ローガンの方こそ甘やかされてほしいけどな」
はあ? 態度にも声にも出て思わず謝る。甘やかしたいと言った側から出すような音じゃなかった。オレより小さいからいつも握りつぶさないか心配になる手が両頬を挟んで、ちゅ、と柔らかくキスを返されて固まる。ちゅ、ちゅ、と何度も、それこそ甘やかすように何度も唇が降ってきて、何故と聞きたいのに、聞いたら終わってしまうかもしれない至福の時間に固まることしかできない。
「私、ローガンのこと惑わせてる?」
「…………ああ」
「ローガンは私に誘惑されてるってこと?」
至福の時間の後は柔らかく問われて頷く。ふ、と嬉しそうに笑われるからまた戸惑った。
「今も?」
「常に、だ」
「あは、うれしい」
ちゅ、とまた優しくキスを落とされて固まる。
「でもうそつき、」
「あんたに嘘なんて吐かない」
優しく笑われながら言われた言葉に驚いて思わず反射的に言い返した。
「出会ったばかりのローガンは全然誘惑されてくれなかったもん」
つん、と鼻を爪先でつつかれてまた言葉が出なくなる。
「一生懸命だった時にあんなふうに口説かれて嫌だったでしょ? ごめんね、でも絆されてくれてうれしい」
ありがとう、とつつかれた鼻を甘やかすようにキスで慰めてくれる彼女にうまく言葉が回らない。嫌だったことなんてない。戸惑いはしたが、最初からオレが好きだと言われていなかったらこうして踏み出すことなんてできなかった。事情を知る前からあんたは何も変わらない。変わらないから踏み出せた。オレが犯罪者だった時も、奉仕活動をしている時も、あんたはずっとオレを口説いてくれて、どんなオレも愛してくれるとわかったから、だから踏み出せた。あんたの言葉がどれかひとつでも失われていたら、キスなんてできなかった。ずっと手を差し伸べてくれていたから今オレは世界一幸せな男であれる。
「あの頃は余裕がなかっただけで、ずっと誘惑されてた」
「そう? 嫌じゃなかった?」
「嫌じゃない」
よかった、と微笑む姿に、ようやく固まった体を動かせて自分からキスをする。
「嫌なわけないが、オレにも口説く時間を分けてほしいだけなんだ」
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