タイトルを考えるのが死ぬほど苦手

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2026/01/14 スモーカー
じりじりと焼け焦げる・真っ赤な唇は半月よりも綺麗に・愛で地球は救えなくても僕は救えます
※なんでも許せる人向け

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「ふふ、まっかっか」

 おれの頬をつんつんとつつきながら言われた言葉にお前がな、と言い返したくなったが余計な藪蛇を踏まないようにするために我慢した。酒に溺れて皮膚を真っ赤にさせた女がふらついてまっすぐ歩けないから腕に尻を乗せて担ぎ上げたのが敗因だ。支えにでもしたいのかおれの顔に柔らかな肉を押し付けてぎゅうぎゅう抱きついたり、手触りが面白いのかおれの刈り上げをひたすらなぞったり、何が楽しいのかくすくす笑う吐息がおれの肌を滑ったり、どんどん熱の上がることばかりされたせいで酔っ払いにも負けず劣らずな赤さになってしまっていた。

「……遊ぶ余裕があるなら自分で歩け」
「やだァ、このまま抱っこして運んで」

 いやいやと首を振ってぎゅうっとおれに抱きついてきて突き放せない。視界がいつもより高くて楽しい、と無邪気に笑う姿に心臓が馬鹿みたいに跳ねる。

「……気を付けろよ、素直に家に運ぶ男ばかりじゃねェぞ」
「素直に運んでくれるスモーカーくんとしか飲まないもん」

 嫌味すら簡単に打ち返されて言葉に詰まる。どっちの意味で言ってる。脈ナシなのか、脈アリなのか、考えようによってはどっちとも取れる言葉に首を振った。酔っ払いの言葉に意味なんざねェ。ナシもアリも、酔っ払いの証言に信用性なんざひとかけらもありゃしねェ。

「ねえねえ、今度はいつおやすみ?」
「……毎度毎度、口下手で面白味のねェ男と飲んで楽しいか?」
「口下手で面白くない男の人は楽しくないけど、スモーカーくんと飲むのは楽しくてだいすき」
「……そうかい」

 酔っ払いの発言に意味がないのはわかっていても、ちっとくらい褒美をもらってもいいだろ。どうせこう返ってくるだろうことをわかっていて大人しく褒美の餌を喰らって、今日もまた素直に家に送り届ける。

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