タイトルを考えるのが死ぬほど苦手
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2022/04/23
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「なあお前いくら彼女だからって八百長はやるなよな」
「あ? なんのことだ?」
長っ鼻が何様のつもりか今日のメニューを聞いて答えてやったのにため息をつきやがったから取り敢えず蹴飛ばしたのはついさっきのこと。謝罪を紡いだ口で今度は愛しのレディを巻き込んでまで訳のわからないことをぼやきだしたからさっきの謝罪は口だけかとゆらりと足を上げながら睨みつければ待て待て待て違うごめんと大慌てでまた謝り出したから取り敢えず足は下ろしてやった。でもガンを飛ばすことはやめない。だってさっきから意味わかんねェことばっか言うし。ぼろぼろになった姿でカウンターに座り込んでまたため息をついた姿にこめかみが引き攣ったのにそれには気付いていないらしい。おら、何をどう言い訳するつもりだ、聞いてやろう。そうふんぞりかえってウソップの次の言葉を苛立ちつつも寛大に待ってやったおれは本当に偉い。あとでレディに褒めてもらおうウヘヘ。
「最近飯当てクイズしてんだけどあいつ百発百中なんだよなァ。こっそり教えてんだろ? 彼女だからってズルはダメだとおれは思う」
脳内でハートを飛ばしつつウソップにはガンを飛ばすおれに対抗するようにじっとりとした視線を投げかけられて瞬く。飯当てクイズ? ああ、だからメニューを聞いて一瞬好きなメニューだったから目を輝かせたくせに賭けを思い出してレディに負けたからため息をついたのか。馬鹿だなこいつ、一瞬食欲に負けて賭け忘れてんじゃねェか。
「なんだそれ。そんなことやってたのか? レディもみずくせぇな、言ってくれりゃレディにだけ答え教えんのに」
「いや八百長やめろって抗議に来たのに八百長やろうとすんな! ……ってことはほんとに教えてねェのか」
そんな面白いことやってたなんてはじめて知ったと肩をすくめれば今度こそ特大のため息をつかれてけらけら笑う。
「レディ、百発百中だったのか? すげぇなァ! むふふ愛の力かなァ!」
「気持ち悪いカップル」
「なんだとオラ」
嬉しくて鼻の下が伸びたのにウソップの余計な茶々入れによって緩んだ頬もきゅっと引き締まってしまった。おいこらてめェ百歩譲っておれが気持ち悪いのは許してやる、レディはいついかなる時でも可愛いだろうがオラ訂正しろコラ。
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「んふふ、レディ愛の力だねェ!」
「なにが?」
長っ鼻が逃げたかと思えば次にダイニングに入ってきたレディに嬉しくなって思わず顔を見た瞬間にデレついてしまった。不思議そうに首を傾げたレディの可愛さにも胸を打たれながらあまりにも唐突すぎたかと反省する。百発百中だってことが嬉しくて、気が急いて前のめりになってしまった。
「おれが出すメニュー、百発百中なんだって?」
あ、やば。
まさにそうとしか言えない表情でレディが一瞬たじろいで、一拍置いて誤魔化すようにてへ、と笑ったレディが可愛い。可愛いけども。誤魔化されたいけども。
「えへ、ばれちゃった」
「可愛い、……じゃなくて、な、なにが?」
決まり悪そうに笑いながらお茶目に誤魔化すレディが可愛くて、だけど意味がわからなくてさっきのおれとレディの立ち位置が正反対に入れ替わる。何もバレてないけど。いや、やば、みたいな可愛い顔したのはわかったけど、わかっただけで何がやばいのか全くわからないままだしレディが可愛いことしかわからない。
「ズルしてたの、ごめんね」
「えっ」
えへへ、と恥ずかしそうに笑いながら懺悔するレディに素っ頓狂な声が出る。どんなズルをしたのかわからないけどしたたかなレディも素敵だァ、なんてくねくねしてれば、安心したように緩んだ表情で近寄られて更に体が溶ける。ん、と顔をおれの方に傾けて背伸びをするキス待ちの表情に、ぐっと呻きながらも頬に手を添える。いつ見ても可愛い。ちゅ、とその可愛い顔についてる可愛い口に口付ければぺろりと唇を舐められて、ドッ、と心臓が跳ねた。レディたまにそれしてくれるけどほんと刺激強すぎるから危ない好きもっとしてくれそのうちおれも舐めていい??
「今日のデザートはチーズケーキかな?」
「可愛い正解……えっやっぱ愛の力……?!」
若干心の声がこぼれてしまいつつもレディの言葉に意識を取り戻して悪戯気に笑う顔を両手で包みながらとろける。だってレディ今別にズルしてなかったじゃん。おれも教えてねェし。だから愛の力でいいんじゃねェかな。うれしい。なんてとろけきったおれの口にレディの爪がちょんと優しく刺さる。
「まあ私にしかできないズルだから愛の力って言ったら愛の力かな」
「??」
「サンジくんの口舐めて味見してたから当てられたの。ズルい愛の力でしょ?」
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