演習場は住宅街。
相澤先生は私たちを前にして話し始めた。

「2年の組み合わせを決めるとき、お前らは俺が指名させてもらった」
「え?」

突然のカミングアウト。
私と七絵は互いに顔を合わせて目を見開いている。

「本当なら普段から仲の良い奴らを組ませたりは避けるところだ。けど轟と八百万に見せるならお前たちしか思い浮かばなかった」

先生の言葉に、彼と八百万さんは怪訝そうに眉をしかめた。

「画色、奏出。みっともない結果にはすんなよ」

先生はそう言い残し、私たちを残して去っていった。

「なるほどね。単純火力型の轟君と彩海、同じ創造系の八百万さんと私をぶつけてきたと」
「相澤先生らしいね」
「まあなんにせよ、相手が相澤先生ってなるとこっちが圧倒的不利ね。彩海も私も発動系の個性ってことには変わりはないから」
「でも、やるしかないよね」
『みんな位置についたかい?雄英高2年期末テストを始めるよ!』

突然響いたアナウンス音に私たちは思わず小さく噴き出す。

「これ、リカバリーガールだよね」
「こんなかわいい声のアナウンスだと、いい意味で緊張がほぐれるわあ」
「緊張感ある場にはあんまり似合わないよね」

私たちは笑いあう。
目を合わせ、それを合図にしたかのように1度うなずく。

「援護は頼んだよ、七絵!」
「任せて、彩海」


互いの手がふれあい、乾いた音が響く。

『レディイイイイ―――……ゴオ!!!』

アナウンスの合図と同時に、私たちは住宅街を突き進んでいった。


relax

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