気をつけてお通りくださいませ

「ん゛ん……」


重い・・・・



なんだか鼻とか口のあたりがくすぐったくてゆらゆら意識が浮上する。
かゆいところを触ろうとしたものの腕に何か乗ってて阻まれた。


なに…?なんか落ちてきた・・・?????


寝ぼけ眼をしぱしぱさせながらゆっくり開く。

「、え」


見えたのは、美しい、




「ッぎゃあああああああああああああああ!!!!!
「うわうるさ」


自分の鼻にもうくっつきそうな距離にある、唇だった。


















「・・・もうちょっと色気のある起きかたはないものかな」
「は…はッ……ないよ…!」
「もう成人だろ」
「日本じゃ、こども、あいむ、ちゃいるど、」


大声によって起こされたリドルさんは不服そうだがしったこっちゃない。
いつも通り寝坊を決め込んでいたから家族が飛びかかって起こしてくれたのかと思ったら違うんだもん。


ていうかわたしだいじょうぶ??貞操、貞操だいじょうぶ?????



「ん…よく寝た。もう朝か・・・」
「(えろい)」


伸びをするリドルは制服のネクタイを取っていてボタンも開けていてローブを脱いでいてシャツで、つまり何が言いたいってえろい。

普通にこれだめなやつ。



「おはよ、アオイ」



そうして彼は少しあざとい(ような気がする)微笑みをわたしに向けた。



「おは、よ、ゴザイマス…」



ああ、きっといまわたし真っ赤なんだろうなあ・・・


















「おはよう、よく眠れたかい」


身なりを整え自室を出ると、仕掛人たちが待っていてくれた。ほんとに仲いいなーきみら。4コ1だね。なんかこの言い方懐かしいね。


「わりと。おはよ、お迎えありがとー。おなかすいたぁー」

あくびをしながらそう言うと、女がそんなでっかい口開けるなってシリウスに咎められた。
えー。口うるさい男だなー。


「あ、そういえば昨日スコーンほんとにありがとね、リーマス。おいしかった」
「よかった。僕もあれ、お気に入りなんだ」


リドル騒動で疲れたあと、お風呂上がりに癒しがほしくなってリーマスからもらったスコーンをいただいた。
それがもうめっちゃおいしくてものすごく元気が出た。なんというか、わたしはごはんさえあればどんな困難でも乗り越えられる気がする。
リドルに太るよって言われても、ヨユウ。

よって朝ごはんがたいへん楽しみでござる!



「あ、朝ごはんってことは他にも生徒いるんだよね?浮いちゃわないかなあ」
「だいじょうぶだと思うよ。冬休みは帰ってる生徒がほとんどだし、残ってるのなんて僕らくらいだもん」
「朝は特に少ないしね」
「まあゆっくり寝ても誰も怒らねェからなあ」


ジェームズ、リーマス、シリウスの会話を聞いてる途中ピーターは小さくあくびをしていた。君も寝たいんだね。わかるわかるよその気持ち。


「じゃあいまほとんど貸し切り状態なの?」
「そうなるな」
「へー、ラッキー!あ、でもなんでみんなは残ってるの?」
「「「「!」」」」


何気なく質問するとみんなが固まった。え、なになんかわたし悪いこと聞い…あ、あー!あー!!!



「ま、まあ貸し切り状態なんて知ってたら残りたくもなるよねわかるわかる!
わたしなんならここに住みたいもん!あっもう住んでるか!!!」
「そ、そうそう!俺らもホグワーツ大好きだからよ、特に俺とか家嫌いだからマジ家出てェっつーか」
「あるよねー!わかるわかる!!」
「それに僕たちは秘密の抜け道を知ってるからね!わざわざ帰らなくても好きなときに学校から出られるんだ」
「え、そうなの?スゴーイ!!!!!」



しまった、たぶんみんなでアニメーガスの練習してるんだ!!!
うわあああ気づかなかった…みすった……ごめんリーマスあああリーマスが少し悲しそうな顔してるあんなに優しくしてくれたのに…!!!


「ぼ、ぼくおなかすいちゃった!アオイ、もうすぐ大広間につくよ」
「ほんとに?わーい!」



あきらかにこのテンションは不自然だけど、とりあえずピーターが朝ごはんのほうに話を戻してくれたのでそっちに乗っかる。


あああ、地雷って。
わりとそのへんに転がってるのね。

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