・・・え。
キスされてる???????
「ん!んーーーーー!!!!!」
あまりの事態に脳みそが追い付かなかったものの、気づいた瞬間ぶっ飛んだ。だって!舌!入ってき…こいつキスうめぇ・・・じゃなくて!
ちょっとなんなのこいつ!だれ!?睫毛なげぇ!!!!
さんざん腕をドンドンさせて抵抗するもぜんぶ押さえ込まれてしまう。
なんなのほんとに!だれ!顔、顔を見せろ!名を名乗れ!無礼者!!!!!
無礼者ォオ!!!
「…痛いんだけど」
まあいくらキスがうまくてもイケメンっぽくて背が高くても誰かわからない男相手にとろとろになるほどわたしはか弱くない。
…あ、うそ、保てる自信がなかったのでそうなる前に最後の抵抗としておもいっきり足を踏み膝を蹴らせていただきました…
「はぁっ、はぁっ、はっ………
ぶ、無礼者ー!名を名乗れ!!!!!」
「無礼者って。いつの時代の人間だい」
「(あっ…イケメン……)」
「いま美形だからキスされてもいいやと思ったでしょ」
「そ、そこまで思ってない!」
図星だったため顔を赤らめると、そのイケメンはクスクスと笑った。
うわあああー!!!イケメンだー!!!!!!
このひとめっちゃイケメンだあああ!!!!!
「僕はトム・マールヴォロ・リドル。よろしく」
「あ、よろし…じゃなくて!えっとわたしは」
「アオイ・シーナ」
「あっ!そうそう!…ってそうじゃなくて」
「なに?」
「なんでトム・マルヴォーロ・リドルがここに」
「マールヴォロね」
「…あれ?チチボーロみたいって覚えてたのに」
「うん。
とりあえず、アバダ」
「ごめんなさい!!!!!」
思わず平謝りすると、リドルは満足したように笑った。
うわあイケメン…イケメ…ってそうじゃなくて!!!!!
「な、なんで、リドルがここに・・・?」
「どうしてだと思う?」
「!」
そう言うとリドルはまたわたしの顎を指先で持ち上げてじっと目を合わせた。
・・・ナニコレニンゲンジャナイイケメンスギル。
彼は怖いくらいに整った顔をしていた。わたしがばりばりの日本人だからそう思うのかもしれないけど。
顔を真っ赤にしているとリドルはまたクスリと笑ってわたしの髪を撫でた。
ぐああああ!(こうか は ばつぐん だ)
「じゃあ、僕から質問。
君はどうして僕を知ってるの?」
「・・・え゛。」
それを、聞いちゃ、おしまいだよ…
わたしは身を強ばらせる。
ていうかこれだめだよね?ぜったいばれたらだめなやつだよね??だめだよだめだよもしおじぎをするのだあたりに情報いったら確実にわたし開心術からのアバダコースだもんうわあああん生き残りたい生き残りたいまだ生きてたくなる!!!!!
「な、ない、しょ」
「ふうん。じゃあ、僕もナイショ」
そしてリドルは流れるような仕草でわたしのベッドに腰かけた。
呆然と立ち尽くすわたしをじぃっと見上げる。
「まあ、悪いようにはしないから。これからよろしくね、アオイ」
そう言ってリドルは事も無げに笑った。
・・・これから、どうなるの。わたし。