後書

番外編をお読みくださってありがとうございます。暁天の原稿最終チェック中に思いついた「水野さん外伝」。ずっと語られなかった十年間を書く時は、どの時間軸においても第三者視点で書きたいなぁと思っていまして、ようやく腹を括ってこのタイミングで書くことが出来ました。

当の本人が"知らない"だけで、作中の水野さんのような人はきっと夢主の周りにたくさんいたと思います。央がそう言ったように「寂しい」ですけどね。でも現実って案外そんなもんだろうなぁとも思います。

折角の後書きなので補足のような、裏設定のようなものを。
水野家次男の左月と同じクラスで吹奏楽部に所属する友人「ユッキー」は、薄々お気づきかと思いますが雪平さんのことです。左月は雪平さんが片想いしてた先輩と二遊間でコンビを組んでいました(先輩が二塁手、左月が遊撃手)。もともと左月は男女問わず友人も多いんですが、雪平さんとは三年間同じクラス、加えて先輩の件もあり親しくなった経緯があります。ここは完全に友情です。
そして本編にチラッと出てきた雪平さんといい感じになっていた生徒。今回ようやく名前を出しましたが、そうです、江田柊野の息子です!(詳しくは一万打企画の「パレードへようこそ」を参照)。この三人組の話も書きたいなぁと思いつつ、まあこれは完全に一次創作になりそうなのでまたの機会に。


今回は折角なので水野家三兄弟のことも。

長男、泰右。
16 歳→ 20歳、稲実→大学野球。
ポジションは三塁手。

次男、左月。
14歳→18 歳、中学生→青道。
ポジションは遊撃手。

三男、央。
11歳→15歳、小学生→中学生(来春稲実)。ポジションは投手。

名前は右、左、中央から名付けました。
作中の三兄弟と成宮のやりとり、そして彼ら三兄弟の成長、書いていてとても楽しかったです。
個人的には泰右推しですが、立場的になかなか出せず。未来の話を書く時には、是非登場させたいなぁと今から目論んでいます。


軽い気持ちで書き始めたのに、気づけば6話も書いていた…。水野さん凄いなと改めて思います。一次創作のようなこの番外編をお読み頂いた皆様には改めて感謝をお伝えさせてください。
ありがとうございました。