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2019sslog

メモ帳からサルベージできたので公開↑new

9月の暦//
あなたが九月を書き留めた紙を名残惜しそうに破る時、カレンダーに生まれたくなった。あなたのゆびで機械的に、乱雑に捲られて、一月ぶんの用事が無くなったら、ちぎられて捨てられるような、芥袋に入ったらその時点で忘れ去れて仕舞いそうな、あなたのカレンダーの、十月になりたい。#H×H#クロロ


隣の席の男の子//
雲を割って生まれたような神話を聞いたとき、みんなが馬鹿にしているなかあなただけは真面目に頷いている#H×H#クロロ#教室パロ#隣の席の男の子


ら行に囲われ//
るるりらるりらるりらるり 歌うことに意味はないといったそばからそれだ。いい加減ら行以外に歌わないか#H×H#クロロ#子守唄


目眩く紙束//
カレンダーをめくるの好きっていったら日捲りカレンダーをプレゼントされたけどそうじゃないの。そうだけどそうじゃないの。日捲りじゃあなたを待つのが砂時計を眺めるみたいに焦れるじゃないか。ねえ、わかれ。座布団やるから#H×H#イルミ#カレンダー


死んだ花を呉れる人//
「なあに?」「手を出せ」「うん……わあ。煙草だね」なぜ?首をかしげた私に失敗したような顔をしながらラベンダーが萎れたのをポケットから出した「花を、むしったんだけど死んだからよ」「あらまあ」#H×H#フィンクス


好きなにおい//
ジャージに鼻を埋めて少し嗅いでから「このにおいすきなの。」っていうから不意打ちにドキッてしたけどよく考えてみれば洗濯につかった洗剤こいつのものだった。でもこの体勢は続け#H×H#フィンクス#恋をする君


安上がり//
「何これ」「ロレックスの時計だ」「……ごめん意味わかんない」「エルメスがよかったか?」「ミスドのポンデのダブルチョコがいい」「なるほど……安上がりだな」「ふたっつ買ってきて、それで同じ珈琲飲んでくれる時間があるのなら最高に高い買い物ね」#H×H#クロロ


静止画//
好きだな〜〜って思う瞬間よりは???って思う時間の方がすっごく長いのにお前嫌い!!!って思うのはあんまりないんだよね。っていわれたクロロは今から静止画の仲間入りした#H×H#クロロ


じゃんぷ//
「ジャンプみたらころす」「俺も冒険がみたいんだ」「私が先クロロは最後までみるだろ」「後ろまでみたら次回に消えるのがわかるだろ」「なんつう後ろ向きな楽しみ方」#H×H#クロロ


だから付き合おう//
「俺はお前の今日の朝から終わりの愚痴を最後まで聞けるしロレックスにいりびたりしないしまあ仕事中はどうしても無理だけど夜中に来た電話も取れるし萎れた花じゃなくて花束渡せるよ」「なんのはなし?」「だから付き合おう」#H×H#イルミ#「だから付き合おう」で終わる


妖精ごっこ//
「一時期私君を妖精だと思ってた時期があるんだ」「え」「マラカス振ってポンするやつの仲間かと」「頭ポン(破裂)してやろうか」「え、こわ」#H×H#イルミ


離別//
「ねえ、別れて」「いいよ。明日もう一度付き合おう」#H×H#イルミ


視線//
「ねえ」「あー……」「フィンクス」「おー……」「ミニスカでノーパンは破廉恥だよね」「……」「何かたまッてんの」「穿いてねえのか」「お前さっき見てた手元の雑誌見てみろよ」#H×H#フィンクス#煩悩本


不倫//
「俺君の愛人じゃん」「だね」「旦那さん何かいってきた?」「さァ。企むので楽しくて仕方ないひとだから。不貞なんて後で生臭く言ってくるんじゃないかしら」「そっか」「そうよ。あ、違うかも。にこにこしながら、たぶん、そこにカメラでも附けてるんじゃないかしら」「え」#H×H#シャルナーク


名探偵//
「あれ、お前の金棒だっけ」「ううん、最近のブーム」「なんで金棒がブームなの」「鬼灯」「……。バリトンボイスか!!」#H×H#シャルナーク#コスプレ

芸術の秋//
「現代アートのギャラリー見に行くからうち帰っていい?」「さっき博物館襲った奴がなにいってんの?」「秋だからいいの」#H×H#シャルナーク


デート//
「デートする?」「何時帰れる?」「泊まりは?」「いや、今日の夜から仕事」「なるほど」#H×H#シャルナーク


爆弾発言//
「最近の団長がよくわからないのよね」「最近会ってないから解んないや」「そっか、シャルは一緒に住んでなかったわね」「え。ちょっと待って。今台詞リピート」#H×Hシャルナーク#


カラメルの体臭//
焦らして焦らして焦らして焦がしたカラメルが素敵なブリュレ。さあうまくできたと思っていたらフェイタンが燕のように遣ってきた「お前腕焼けたか」「何で?」「甘く焼けた臭いする」真面目に云うからたぶん、このひと私を砂糖菓子と思ってる#H×H#フェイタン


カラメルの体臭//
焦らして焦らして焦らして焦がしたカラメルが素敵なぱりぱりのブリュレ。さあうまくできたわと思っていたら、フェイタンが燕のように遣ってきた「お前、腕でも焼けたか」「何で、?」「焼けた臭いする」「え」ああ、でも、真面目に云うから、たぶん、このひと私を砂糖菓子かなにかだと本気でと思ってる#改訂#H×H#フェイタン


曾てのまじない//
足を強引に開いて間に剃刀が当てられた。何この人。怖い。慌てて冷たい感覚に太ももを閉じようとすればかちこちに止められて酷く恐ろしい顔をされた「何やってんの」違うかも。影に闇に隠れた顔が真剣な顔をしていた「お守り作り」だから、真面目に言わないで#H×H#フェイタン


色相同化//
夜が来ると、春を愛するようにふうっと顕れたあなたが羽を休めるようにソファに寝転がる。燕から猫のように丸くなった背を、労るように撫でると、細い右手が裾をにぎった#H×H#フェイタン


糸電話みたいな//
フェイタンが仕事先なんども襲うからとうとうパブリックじゃお勤めできそうにないや、って電話かかって来たけどその理由を聞かず俺に愚痴るとかほんとうワケわかんないよなお前#H×H#フェイタン#シャルナーク


学習しない本能//
なりふりかまわず本能のまま生きたいものだなとウヴォーと一緒になって甲冑をぶっ壊した女が叫んだ。もう本能のまま生きてるじゃねえか#H×H#ノブナガ


原色溶けるような//
イルミから深夜になって電話を鳴らしてきた。声には切実が宿りそして泣いているように聞こえた。
「お前が鮮やかさを失って夜と同化して、俺の眼にはお前が映らなくなるんだ。なあ、今、なんのいろ」落ち着いてイルミ。私は単原色じゃあらわせない
#H×H#イルミ


まっすぐ曲がる//
好きなものを普通に好きっていえないような卑屈でネジ曲がったような人間性ではあるのだけど、なぜか彼女と一緒にいるときは素直な子供のようにいられた。#H×H#パクノダ


無垢の日照り//
フェイタンに女ができたとフィンクスが余りにも騒ぐのでパソコンをパチパチパチっと弾くと聖母のような普通に生きて、血腥いものだとか知らないような女の子が笑っている#H×H#フェイタン


言葉紡いで殺す//
「恋をすると人は変わるのだと言う。まず発言、次に見た目、好み、性格。それらの変化を自分より下位あるいは上位の他人に合わせるように媚びるものだ。つまるところはお前は媚びないでくれよ。」そういい逃げしながら、言葉だけで恋する乙女を殺していく。#クロロ#恋する乙女の殺し方


嫁入り幻惑//
眩惑してしまうほど白くて直視できなくて別に式に乱入しなかったわけじゃないと、花嫁を最後まで見ずに弁明する#H×H#フィンクス#花嫁御寮


疑い深きシスター//
あのとき殺しておけばよかた。物騒なことを云われて脅えていると、はは、とその人は笑った。「嘘よ、私お前を殺さないね」#H×H#フェイタン


花覚え//
花を覚えさせましょう。いつかその花を見るたびに教師となったあなたのことを思い出してくれるだろうから。なるほどと思い、私は早速花の名前を覚えようとして「あれは水仙だ、そっちがニラ」「なるほど……あれ?」#H×H#クロロ#恋人に花の名前を教える


花競え//
最近団長が花の名前を教え込んでくる。理由を聞くと「お前の住んでいる場所の公園でよく咲いてるからな」と言われた。なるほど……?#H×H#クロロ#恋人に花の名前を教える


硝子に苔生す//
スモッグ硝子の中で停滞していた彼女に気まぐれに瑪瑙の石をやった。「ありがとう、とても嬉しいよ」なるほとこんなもので喜ぶのか#H×H#クロロ#流星街


デート 後日//
恋人がどんどん焼きに醤油かけて食ってて喧嘩したけど今思えばなんで醤油とマヨで喧嘩したのか解らない#Ag#土方#痴話喧嘩


恋は骨折り損//
きっと世界が違うんだと思う。桜をきれいに感じても君が思うような生きていると感じることはないし感動することもないし、それこそ俺の知り合いじゃないから感情に揺れ幅が生まれるとは思わないし、まあいうこてがあるなら俺はそんな人じゃないんだ。#H×H#シャルナーク#君に「やさしいね」といってみる#○○してみた#毒婦の皿


文スト/太宰治/片栗水の誘惑//
言葉を構築するとき人は相手にどのようにして自分の感情や意見を云うかを考える。直情的に感じたことを次々砲弾や機関銃のようにして云う人もいるが、それだって考えてはいるんだ。これを云って相手がどう感じるかを考えないだけで考えてはいるんだよ。つまるところ思考が死んでいたら君は私に林檎をとってと云うことも無いし桜鯛が腐っているか聞くことはないし季語を季語だとも思わないわけでつまり君は私の話し相手が出来るぐらいに生きていると言うわけだ。そういうことでカフカ君。一緒に死のう


百器徒然袋/榎木津礼二郎/ 作家先生
「この、大莫迦者」嗚呼、始まった「君がどれだけ陳腐で普遍的で、それから、大莫迦で、いかに繊細な文章を書けぬと云えども、君は僕を楽しませるという大役を任されたのだから、茶ッ茶と書くんだ、解ったか!解ったら、元気よく、はい!だ!」「莫迦は、入らない気が」「はい!だ!」「はい」「よろしい」では書き給え


H×H/ミルキ/人形の目
奴は裸にひんむいてドレスを着せ変えることや、真下の角度からカメラを差し入れて撮影することや、醜い姿で抱きついて撫でながら、嫁は受け入れてくれるのだということが、夫婦間のスキンシップだというけれど、いったいいくつ嫁がいるのだろうと、対決するようにポージングをする、硝子玉を嵌めた人形を眺めながら思った。

刀剣乱舞/数珠丸恒次/ ゆび数えの路//
いつも長い廊下を、ぺたぺた、裸足で歩く。薔薇のとげを踏むような痛みは気にならなかった。ぺたぺた。廊下のあちこちにあるゆびをつまんで拾う。ゆびが十指、あとひとつというところでぬば玉の数珠が目についた。それをつまむ。ごぉおおうぅん……と耳に鳴り響く鐘がする。気づけばいつもの天井がみえた。数珠は、無い

刀剣乱舞/鶴丸/ 鶴//
あなたは、私のことを「頭がおかしい」というのだけれど、私はそれを気にも止めないでどんどん掘り進めていった。病的に地面を掘り進めていくのだけれどいつまでも終りは見えず、辺りは暗くなってゆく。するとだんだん怖くなってきて、暗がりからうっすらと光を差す頭上をみた。「だからそこには居ないんだって」つる。

文スト/ドストエフスキー/薔薇宇宙に寄せて//
こんな夢をみた。目蓋の内側は、闇の代わりに、あなたが愛でる白いやわらかな薔薇が一輪、いちめんに広がって、あなたは、その一輪を右手で包み込んだ。くしゃり。絹のような薔薇がハンカチのように簡単にひしゃげるのを、あっけなく思った。あなたの紫水晶の瞳がゆるやかに撓む。「これは現実ですよ」

Ag/坂田銀時/雪だるま
「ぎーんーちゃん、雪だるま作ろう」
「今の季節は」
「冬」
「代名詞は」
「雪だるま」
「コタツでしょうよ。なんで寒いなか歩かなきゃなんないのかなぁ?」
「アナだって姉が家に引き込もってぬくぬくしてるなか貴様を姉とは思わぬわい! て思いながら雪だるまつくりに外に出たんだよ」
「ディズニーを邪推するんじゃありません、アナはそんなこと思わないから、いいこだから」
「いいこが出会って早々結婚詐欺師に騙されるのかせちからい世の中だな」
「ちょっとなぁに?スレちゃって解った寒いんでしょ、寒いんでしょ。銀さんのコタツ入れてあげるからさっさと入れって」
「銀ちゃんのとなりいい」
「はいはい」


手紙/
家のなかで手紙が横行している。ぐるぐると回すように置かれている。中身を広げると普遍的な生活のことばかりだったのにそれを一週間ぶんをかきあつめて読むのが好きだった。


H×H/クロロ=ルシルフル/とかく恐ろしきは
美しいひとだった。ついでに、可恐しいひとだった。夢にたゆたうような茫然としたなかで、私の皮膚を撫でながら「大理石のようだね」と云って置きながらちいとも私を見ないひとだった。なので距離というよりは断ち切るようにして逃げたのに、ああ「ああ、やはりお前は大理石のようだよ」やッぱり、可恐しいひとだ#H×H#クロロ


H×H/幻影旅団/三人称視点/
ついでにアレも貰って行こうというぞんざいで附録の如き扱いで貰われて国を越えたのだが、奴らは付属的にいただいてきたというのに、手に渡ってから三年の一度も、暗い布のなかから出して貰ったことはない。当初は内の瑠璃でアッと云わせてやろうと意気込んでいたが、今では真っ暗に包まれてただ眠るばかりである。


H×H/ウヴォーギン/ヴァニラアイスの思慕
差し出す男の手に、慎重に持ったヴァニラアイスがのったコーンがあった。アイスクリームだ。唖然としていると「溶けるぞ」と言うので貰ったが、二メートルごえの大きな躰でどうしてこんなにも繊細に、溶けないように落とさないように運んだのだろうと思索すると、どうしても可笑しくなって笑ってしまった。


クロロ/ 淑女日記
いつも行くカフェでの出来事。会話。「恋人いる?」「結婚してる」「別れる気は?」「今のところは」「残念、ストライクだったのに」


シャルナーク/レーズンパンあるいは十秒後反撃
かつて流星街で生きていた頃、私から腐ったパンを奪った男が目の前に現れた。「あいかわらず腐ったパンでも食ってるか」と人を馬鹿にしたように眼を細め云うので、たまらず言い返した。「あんまり栄養取らなかったの?昔と変わらないね」


倫理の先生/H×H/ヒソカ
恋しくて堪らずあいにゆきたくなったのが恋だとするのなら、殺したくて堪らずあいにゆきたくなるのが愛でしょうか。無表情のまま、授業を聴くチルドレンのような顔をしている彼女を見上げながら、ヒソカは哲学者か道徳の教師の気分になって(そういうには恐ろしい)笑みを浮かべた「どちらだと思う?」


アーモンドパイ現象
アーモンド、パイ。安易に砂漠を歩きながら目の前の事象に後悔をする。なぜアーモンドパイ。喉が乾くじゃないか。せめて幻想のなかぐらい、オアシスを提供してくれよ。幻想。


ヒソカ/
私はこのとき、「必ず殺してやる」と思っていた。私怨で、生きていたのである。ブルゾンを切って彫刻を切ったような手がすべりこむ。ぐちぐちと液をかき混ぜながら笑う悪魔を、私は恐怖ではなく怒りで気を失うまで見詰めていた。


珈琲は必要で、もう、注連縄でくくりつけたいものだけれど、あなたはあまり必要が無いのだわ。珈琲の一杯で残酷なことを言えるくらいは、強くなった#H×H#クロロ


フリンジみたいな恋だった。愛に変わる前。一瞬の境を越えないように互いに気を付けていた筈だった。色は月から色を盗んだような金色の。湿っぽくて。乱れるくらい、ひと様からつま楊枝で突かれても、あなたを愛しているの。泣いてすがったのに朝には、私だけが麻のシーツの上にいた。いけず。この屑。#H×H#フィンクス#改訂140


フリンジみたいな恋だった。愛に変わる前。一瞬の境を越えないように互いに気を付けていた筈だった。水っぽい、月から色を盗んだような金色の。乱れるくらい、ひと様からつま楊枝で突かれても、あなたを愛しているの。子供みたいに社会を捨ててまで泣いてすがったのに、リセットするような朝には、私だけが麻のシーツの上にいた。いけず。この屑。#H×H#フィンクス#未改訂


欲しかった//
女のうなじに一本の鋲を刺したとき、その瞬間、ようやく思いが伝わるような、じいんとした快楽が指にひりついた。女が噛んだ指がすこし赤い。くちびるを寄せる。痺れがあまい#H×H#イルミ


この女//
「あなたにとっては、私なんて真っ黒な会社のただのコンパニオンの女でしかないのでしょうけれど。」そう前置きしたおんなは、シャンディガフを横に滑らせて俺に差し出す。紅のくちびるは陽気に笑みを浮かべる。ああ、無駄とでもいう心算か。カフスが滑るように光る。夫人が笑んで。「なぁんてね。厭ね、冗談よ」この野郎。#名探偵コナン#バーボン


折鶴//
「鶴だよう」「コウモリだよ」子どもの頃にそんなこと言ったりしてあそんだ折り紙を冷たい手と熱い手で触って。ゆっくり、そうっとほどいた。きんきらの紙がゆるやかに広がる。ぐちゃぐちゃの字がこどものまま残っていた「ア」冷たい響きが登った。「つるだよう」子どもの頃の、少女の声がした気がした#mha#轟焦凍


無礼派//
靴を脱がないタイプだ。たぶんそう。国内だとか国外だとかそういう区別を無しにして、そう思うような男が麦を踏んだり珈琲をすすったりしている。ああ。ほんとう無法者だワ#百鬼夜行#百器徒然袋#榎木津礼二郎


おまえがほしい//
たとえどんなに疑われようもどんなに罵倒されようとも、巌のようになって、あんなにもすばらしい忠義者はそうそうおりません。わたくしが、どんなに貶め、激昂し、犯し、宥めすかし、すがっても、どうしてもあなたのためを思って口を閉じ、憎たらしいほど美しい忠義をわたくしに見せつけたのですから。#三國無双#于禁


破壊活動//
硝子を破ったときあなたが音に飛び上がって私のほうを見る。あたりの暗闇のなかで、あなたの怯えた眼が急にきらきらとしてみえた。とってもきれい。私が笑うと、あなたはどうしようもない私の指をおそるおそる触る。


こいつ、臓腑がないまま生まれたにちがいない。あるいは臓腑なんて生々しくおどろおどろしいものは肉色なんてしてなくて、もっと鋼鉄な、そして硬くてポンプのように動く以外の働きを知らない臓器が入っているだけにちがいない。きっとこいつの親族か先祖にはサイボーグがいるにちがいないのだ。たぶん#H×H#イルミ




川端康成『掌の小説』
"別れる男に、花の名を一つは教えておきなさい。
花は毎年必ず咲きます。"
title by 毒婦の皿

201912/05

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