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雨がおそろしい

雨が怖いといったら、あの人はせせら笑うだろうか。すすり泣くような雨音がひたすら降っている。乾季になると空は干上がるように赤々しいのに、雨季になると地面からなにまでが蒼い色に変色してしまうのだ。真っ青な光がずっと差している。蕎麦屋から家まで。たった1kmも、歩くのが恐ろしくて家にいる。それをあなたは笑うのだろうか。すすり泣くように笑うのだろうか。なんて弱いの、なんていったりして。ひとりぼっちになるのが恐ろしくてたまらないのを、実現してしまう空が怖いとあなたはそんなもの、子供だって思わないわよなんていうのだろうか。そうして私を抱きしめてくれるのだろう。あなたのことだから

202001/09

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