『汗をかかないと出られない部屋に閉じ込めました』
そう書かれた紙を手に取って、俺はもう心底期待した。
その場所は清潔感がある、まるでホテルの一室のような所。大きいダブルベッドにはほんのり部屋を明るくするバックライトがついており、何となくいい雰囲気にしている。極め付けは、サイドチェストに入っている個包装のゴム!!
「ッシャア!」
「、な、何?」
「何でもないよ!」
やったぜ!これでようやく律ちゃんと……!!
ベッドにボフンっと音を立てて飛び乗って、枕を抱えてゴロゴロする。チラッと律ちゃんを横目に見ると、濃紺のブレザーを脱いで、胸元のリボンを緩めていた。
エッ待って?律ちゃんも、そんなやる気になっちゃって……
律ちゃんは視線を感じたのか俺の方を見てふっと笑って言う。
「及川……しよっか、」
「う、うん……」
これ、夢?夢じゃないよね???
今までどれだけこの瞬間を待ちわびたことか。まるで自分が生娘になったかのように、顔に熱が集まったのがわかった。
うわ、恥ずかしいな。俺初めてなんだけど。律ちゃんは誰かと経験とかあったり………いや、考えるのはやめよう。ソイツ殺したくなってくる。
枕に顔を埋めて思考を巡らせているけれど、律ちゃんがいつまでもベッドに上がってこない。
てかまず、俺も服、脱がなきゃ……しくじった!
『は、はじめてだから……優しくして、ね』
『うん……でも、俺もだけど、押さえ効かないや』
みたいな………!それとなく言う感じで進めたかったのに、初っぱなから!童貞がバレる!!
そう思って律ちゃんを見ると、床に手をついて、腕立て伏せをしていた。
腕立て伏せを、していた。
頭がクエスチョンマークで埋め尽くされ、それでも律ちゃんから目離せない。若干緩められた胸元からチラチラ覗く谷間と、動く度に揺れるスカートが俺を煽る。
が、それと同時に、ガチャッとなる音。
「っと、出よっか」
シャツを腕まくりしていた彼女は起き上がり、額に流れる汗をそのままに脱いであったブレザーとリボンを肩にかけてドアに歩き出した。その姿ですらカッコよくて惚れる。けど、
「………嘘デショ」
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