しげもち



重岡
【ダメだ!おまえむかつく…お前が可愛すぎてむかついちまうよ…】


「罰ゲームは、望月」

「なんで!?私落ちてへんやん!!!」
「頑張ったのにな」
「おかしいやろ!!!パリピポくん!!!」

「重岡」

「は、」
「ありがとうございます!!!パリピポくん大好き!!!」
「さっきと態度全然ちゃうやん!」
「なにあの笑顔」
「ここまで変わるとほんま引くで」
「待って、俺も恥ずいって」
「え、ちょ、待って、めちゃくちゃ嬉しいけどこれやばない?重岡大毅と罰ゲームやで?どないしよう、無理やん、こんなん無理やん、無理、好き、エモい、顔が良きしか出てこうへんって」
「俺より日本語がやばいで」
「だって考えて?あのジャニーズWEST不動のセンター重岡大毅とこのシチュエーションはやばいって、墓の中まで大事に持っていきたい、やばい、どうしよう、やっぱりやめる?罰ゲームやめる?どうしたらいい?」
「近くのジャスミンに絡むんやめて。その子困ってるやん」
「ごめんなさいね、うちのメンバーがうるさくて」
「普段こんなにおしゃべりな子じゃないんですよ?ちょーっとスイッチ入るといっぱい喋っちゃう子なんです」
「真夏ちゃん、もうやろうや。長引くとどんどんやりにくくなる」
「これさ、私がセリフの方やっていい?」
「お?逆パターン?」
「うん。しげちゃんにあのセリフ言われたら赤色ジャスミンの私は爆発して死ぬと思うねん」
「それめっちゃおもろいやん!」
「おもろくはないやろ」
「爆発せんように逆パターンでやろう」
「それでは、お願いします!」


「……」
「……」

「なんか喋れや」

「真夏、なに?こんなとこ呼び出して」
「え、あ、うん、ちょっと話があって」
「なに?」
「この前発売した雑誌見たよ。だ、大毅くん載ってたね」

「名前呼び…」
「大毅くんなんて呼んだことないやん」

「ほんま?ありがとう。真夏いつも見てくれてるもんな」
「そ、そうやね、大毅くんかっこええからね」
「……」
「……」
「……」
「……」

(ざわざわ…)

「これ大丈夫?放送事故ちゃう?」
「なんか喋れって」

「…っむかつく!!!」
「あははは、急にガチギレやん!」
「大毅くんがかっこよすぎて!!!むかつく!!!どの雑誌見てもかっこええ!!!どのテレビ見てもかっこええ!!!なんなんほんま!!!」
「そんなキレんといてよー、なんかごめんってー」
「照れんなや!!!こっち見て!!!」
「だって怖いねんもん」

「照れんなって言うてるけど、真夏の方が顔赤いやん」
「やばいって、なにこれ?…ってああ!?」

「「「きゃー!」」」

「ちょ、待って、しげちゃん近い、」
「え?そう?そんなことないやろ、普通やって」
「近い、無理、」
「ほっぺた、ぷにぷにやね」
「っ、」
「俺に言いたいことあるんやろ?なに?」
「……むかつくくらいかっこいい、好き」
「ありがとーーー!!!」


「「「きゃーーー!!!」」」

「これは、赤色ジャスミンには堪らんね」
「しげから抱きしめるってレアちゃう?」
「ちょっと楽しんでるやん!」
「いや、だってさ、真夏ちゃん面白いくらい顔真っ赤やねんもん。爆発するっていうからさ、どんなんかなって」
「いつも照れ屋なくせに!」
「爆発が見たいっていう方が勝ったね」
「無理、た、立てへん」
「大丈夫?」
「はまちゃん、助けて」
「うわ、やばい真夏がめっちゃ可愛い、ときめいてるやん」
「好きな人にやられたらやばない?」
「え、好きなん?ガチで好きなん?」
「ファンや言うてるやん!!!」
「怖いって!!!」
「ただの真夏が得するコーナーやったな」
「……ガチやないのになんで名前呼びやねん」
「こっそり悔しがるんやめて」

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