愛してるゲーム

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「あ、あの、何かすびばせん……ズズ……私は大丈夫なので、火神君の事そんなに責めないであげて下さい……」
「でもこはるちゃん……」
「火神君に全然伝わってませんが大丈夫ですか?」
「元からこのゲームで伝えようとも思ってなかったし、地道に頑張るよ……はは」

 私がいいならと先輩達もクールダウンしてくれたけど今度は火神君が死にそうになってる……そりゃあれだけ皆から一斉に責められたら泣きたくもなるよね。

「何か本当、私のせいでごめんね火神君……」
「いや……こっちこそ……」
「まさか泣くとは自分でも思わなかった……はは」
「なんつーかその、平常心でいられる自信なかったからゾーンに入る勢いで無心になってたっつーか……」
「そ、そんなに私から言われるのが嫌だったの!?」
「ばっ……ちげーよ! だから! 佐藤から、あ、あ、愛してるなんて、面と向かって言われたら……すぐに、負けると、思ったからで……」
「……んん?」

 何で私から愛してるって言われたらすぐに負けるの? あまりにも滑稽すぎてとか?
 え、火神君てそんなに悪魔みたいな子だったっけ……!?

「んだよそのアホみたいなツラ……全然伝わってねぇのかよ……」
「ど、どういうこと……?」
「だから! 好きなヤツからんな事言われてニヤけねぇ方がおかしいだろって、言ってんだよ!」
「えっ……好きなヤツ……か、火神君は、黒子君が……好きだったの……?」
「……何でそうなるんだよ……」

 火神君は大きな溜め息を吐きながらさらにグッタリと脱力して顔を伏せた。だ、だって黒子君とは我慢できずにすぐ負けちゃったって事でしょ……? あ、あれ、違うの?
 でもさっき火神君、ゾーンに入る勢いで無心になってたって言ってたよね……そうしでまで耐えてたって事はつまり……。

「も、もしかして……火神君て私の事好きだったの!?」
「てめっ、やっと気づいたのかよ!! さっきから分かりやすく言ってたじゃねーか!!」
「ご、ごめん……あの、色々卑屈に考えてたもので……」

 て言うか火神君が私の事を好きって……!
 こんな結果予想してなかったから心の準備も出来てなかったよ私! どど、どう反応すればいいの!?
 顔がものすごく熱いわ……さっきとはまた違う心臓のバクバクと震えが止まらない。だってまさか、火神君が私の事を好きだったなんて思ってもいなかったから……あれ、どうしようまた泣きそうなんだけど。

「カントクからお前とやれって言われたとき嬉しい反面ぜってーすぐ負けるとも思った」
「まさか火神君が相手で本当に死にそうだったよ……だってまだ好きって伝えてもいなかったし……でも、私も火神君から面と向かって愛してるって言われたらすぐに負けてたと思う」

 笑ってみたけどお互い気恥ずかしくて俯いてしまって、それ以上言葉が出てこなかった。火神君もこんな風に照れたりするんだなぁ……。

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