反射という名の阿呆


一発の銃声の後、外から響く人々の恐怖に染まる声。


私と安室さんとコナン君は、反射的に声のする方へ顔を向けた。
真っ黒いワゴン車の上に、男の人が一人。
腕を上に上げ、その手には銃が握られていた。


銃の種類は詳しくない…何だろうあれ、ハンドガン……?リボルバー……ではないね?
自動のやつかな……、だめだぁ何か小さい銃としか分からん……。


この状況に頭を抱える。

銃を所持している男性がいる位置が、ちょうど#name2#から見て横にいるのだ。
距離はそこそこあるが、そちらを見ればあの公安と小学生高校生が背後に回るのは必然的で。

背中に何か悪寒が……。

非常に気まずい。


「安室さん……どうする?」

「とりあえず警察はもう呼んであるだろう……我々はここで待機だ」


いや待機しないでよもしかして尋問続行かよ!?

コナン君と安室さんの言葉があまりに苦痛すぎて、思わず男性を見つめてしまう。
それに気づいた男性は、銃をこちらに向けてきた。

焦ったように銃を持ち直し、こちらに向かって発砲してきた。


うおあああ!??あなた何故こちらに!?何故発砲!??はぁい!?!?


「っ……プロテゴ!」


ほぼほぼ反射的に杖をホルダーから取り、呪文を唱えてしまった。


不味いと思った時にはもう後の祭り。#name2#の目の前には盾が現れ、飛んでくる弾丸から#name2#達から守ったのだ。


弾丸は跳ね飛ばされ、車内に転がり込む。盾はその後光となって消え、#name2#達三人の空気はそれはそれ
は微妙なものだった。


やっちまったー……。


「お、お姉さん……」

「これは……!」

「え、えへへへ……ちょおっとお縄にかけてきまーす!!」

「ちょっ……!お姉さん!?」


もう空気が痛い。痛すぎて辛い。
私は壊れた窓に両手をつき外に飛び出た。
また発砲してきた時のために、安室さんの車に盾の呪文を施しておく。

というかこの呪文、魔法だけにしか効かない訳じゃないんだ……。

そんな事を思いながら、男性が立っているワゴン車まで走る。


「ち、近づくんじゃねぇ……!」


バンッ!


一発撃ってきたのを皮切りに、男性は狂ったように発砲してきた。
小さく盾の呪文を発動させ、弾丸を無効にする。
一発かすったけど、後で治せば良いか。

男性の懐に入り、鳩尾目掛け一発。
その後銃を持っている腕の手首を叩き落とし、銃を捨てさせた。

最後に鼻っ面に一発。
相手は完全に伸びていた。

よっしゃあ、勝ったぜ。

心の中でガッツポーズをして、周りに見えないようにこっそり杖から手錠を出す。
それを男性の両手首にはめ、私は安室さんの車へと向かった。


どうしよう、どんな顔して戻ればいいのこれ。


軽く身構えながら車へと近寄ると、中に二人がいた。待ってたのかい!!
盾の呪文を解き、きっと鍵がかかっているだろうと出てきた時と同じく窓に手をかけ中へ入る。

二人の視線が痛かった。