沖矢氏という男

*

「大丈夫ですか?立てますか?」

「……?」


誰かに声をかけられた。あれ、なんかこの声聞いた事ある。


「……!?!??!?」

「……僕の顔に何か付いていますか?」


おあおおおおおおお沖矢さ、いや赤井さん!!!??!!?何故ここに!?

動揺が顔に思い切り出てしまった。
#name1#、アウトー!なんて大晦日にやるテレビじゃあるまい。
誰もケツバットなんて私にしやしないむしろ穴に埋めてくれ。
元の世界じゃこんな顔に出るタイプじゃなかったのに、今じゃズタボロだ。
何でだ!!!


「おや、足を怪我されてますね、立てますか?消毒しましょう」

「あ、いや、お構いな」

「女性ですから跡でも残ってしまったらだめですよ?」


うわぁあああああ私の口に!!沖矢さ赤井さんの指が!!!
人差し指が!!触れた!!何これ天国ですかね!?やばいですねこれはもう悶えて良いですか!?

じゃなくて!!

これ以上彼らと関わっていたら不味い。

お話が崩壊しかねないし、私の精神が持たない。萌えを過剰摂取し過ぎて辛い。


「え、でも、あの……」

「……失礼しますね」


答えに迷っていると、沖矢さんは私の膝裏と背中に手を回し、持ち上げた。


「ふぁ、はい!?」

「すみません。思わず、です。僕の家は目の前ですから、すぐ済みますよ」


お姫様抱っこされた。
沖矢さん(赤井さん)にお姫様抱っこされました。何これ。何これ爆死したい。
恥ずかしい重いのがバレる死にたい。

私は自分に杖を向けてアバダケダブラを言いたい気持ちに駆られた。







「はい着きましたよ、今救急箱を取ってきますね」

「あ……はい……は、はい……」


工藤邸に来ちゃいました。
ohもうだめだこれ。
私ここで死ぬのかな…?

私を椅子に座らせ、沖矢さんは救急箱を取りに向こうへ……行こうとしたら戻ってきたよどうしたんだ。


「その前にその杖を……一応貸してもらっても良いでしょうか?」

「え……これは……」

「話は坊やから聞いている」

「っ……!?」

「杖を渡してくれるね?」

「は、はい……」


声が沖矢さんから赤井さんになりました。
はい無理ですね普通に萌え死にしました。イケボすぎるね耳元で喋ったよ、めっちゃ息かかったよ、エロかったよ、我慢してて正解だったよ!あともうちょっとしてたら口角緩んでニヤニヤしてたよ!!

顔が熱い。きっと赤井さんから見た私はさぞかし笑いものだろう。顔が真っ赤で茹でだこ状態だ。あぁ恥ずかしい。

沖矢さんは私から杖を取ると、そのまま奥の部屋へと引っ込んでしまった。
安室さんとコナン君に続き、赤井さんにまで捕まってしまった。これはやばい。
組織に捕まるのも相当だけど、私的にはこっちの方がやばい。

何故かって、安室さんと赤井さんが大好きだからだよ!!

嫌でもアニキに捕まるのもだめだ!!
アニキも好きだもん!!