
住居確定
赤井 side
布団の中から、顔が埋まってしまった#name2#の啜り泣く声が聞こえた。
「……泣いているのか?」
「……すみません。人肌に触れるのは久しぶりです……皆いなくなってしまったから……」
背中を向けていたため顔が見れなかったから、半ば無理矢理身体を反転させる。
俯いた顔に手をかけ上に上げさせると、#name2#は泣いていた。
目から零れ落ちる水は流れ出るだけ。
泣いているとは形容しがたいその行為に、赤井は何と声をかけていいのか分からなくなった。
ただただ目から水を零す#name2#は美しく、窓から差し込む月明かりがより美しさを引き立たせる。
強くしなやかなだが、触れたら壊れそうな程脆いガラス細工のような儚さもある女性。
気づいた時には#name2#は寝ていた。
住んでいた所を失い、世界が変わった。きっと疲れたであろう。
布団を苦しくない程度に掛け直し、軽く抱き寄せた。
その日、俺はあまり眠れなかった。
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