
パーティーと赤と青とワインと
安室side
#name2#が女性に連れ去られた。
サングラスをした妖艶な女性は#name2#に二、三事呟くと何と彼女を抱き抱えた。
ウインクを一つ飛ばされ、その事に呆気に取られていると、彼女らはいつの間にか人混みの中へと行ってしまい、見失った。
伸ばした手で彼女を捕まえる前に、捕まれてしまった。
暫く十分くらいしてからやっと人混みやら喧騒やらが止み落ち着く。
依然女性と#name2#は見つからない。
「くそっ……」
「安室さん、#name2#さんは……」
「見失いましたよ、でもまぁ大丈夫です……」
後ろにいた沖矢が話しかけてきた。こいつはいつまで化けの皮を被っているつもりなのだ。
だが今は緊急だ、まずは#name2#さんの無事が先。
俺はスーツの懐からスマートフォンを取り出し画面を開いた。
地図が表示され、画面には丸いアイコンが赤く点滅する。
初めは好奇心で付けただけだが、こんな時に役に立つとは。
思わず安心してしまい、フッと息を漏らす。と、
「ホォー……発信機、ですか……」
「なっ……!?」
後ろから気配を消して覗き込んできた。あぁ鬱陶しい。今はお前に構っている暇はない。
目を画面に戻すと、沖矢の方からピピッと電子音がした。
まさか……。
「あぁ、安室さんと同じ所ですね」
「あなたも……」
「用心に越した事は無いでしょう?」
ニッコリと人の良い笑みを浮かべて、スマートフォン片手にどこかへ行こうとする沖矢。きっと車で追うつもりだろう。
こいつが車で来た事は知っている。何故ならば尾行したからだ。断じてストーカーとかではない。決して。
俺と沖矢は行く先は同じなので、不服ながらエレベーターに二人して乗り込んだ。こんな狭い空間にこいつとなんて本当に嫌だったが仕方がない。
階を知らせる電子音に若干苛立ちながらも、俺は心を落ち着かせた。
画面に写る彼女の居場所は、B3階の駐車場。
あぁ全く、早く着けエレベーターめ。
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