出会いは突然と


「いらっしゃいませ」


あーーーあー……やっぱりあむサンド作ってましたよ…めっちゃ良い笑顔でこっち来たしこっち見つめてくるし。
やめてワタシ アヤシイ モノジャナイ。


「こちらの女性は……?」

「このお姉さん体調が良くないみたいで」

「ですからポアロで何か飲んで休めば治るかなって思ったんですよ!」


歩美ちゃんと光彦君の必死さがかわいい。
いや違う許さんぞちくしょうかわいいなちくしょう。

子ども達のかわいさに心を鷲掴みにされかけ、思わず胸を掴み腰を前に曲げる。
それが良く写らなかったようで。
皆さん目を丸くしましたよ。
あの安室さんでさえびっくりしてたよ。ほんとごめんだよ。


「大丈夫ですか?!こちらへ!」

「え、え、ぁ……!?」


背中に手を当てられ、一つのテーブル席へと案内される。いや違う悶えてただけです。発作とかじゃないです。


「いや…あのお構いなく…」

「姉ちゃんとりあえずこれ飲めよ!!」

「そうですよ!何かあっては遅いです!」


まさかの小学生に正論を言われてしまい、反論できずに安室さんが持ってきたお冷を一口飲む。
氷で冷やされたそれは心地好く私の喉を通り、悶えて沸騰していた頭も急速に冷やしていった。


「…………」

「どうですか?落ち着きましたか?」

「え、あ、はい……」


目の前にはあの安室透がいる。
嘘だろおいあの料理超絶上手くてギターも爆弾処理も口説きもテニスもできるイケメンスーパーチートトリプルフェイスの??あの安室さん?降谷さん?バーボン?

これが現実なのかと、思わず私は自分の頬を思い切り平手で殴ってしまった。
痛い。
スパァンと良い音がして、周りの子ども達と安室さんはびっくりしてた。そりゃあそうだね、自分の頬思い切り引っぱたく奴なんていないもんね。


「あ、あ、あ、むぁ……」

「……?お姉さん大丈夫?」


いけないいけない。本物の生安室さんを見て心臓が痛い興奮しすぎている。
思わず名前を聞いてもいないのに言いかけてしまった墓穴掘りかけた。

しかしそんな私の声を聞き逃さなかったのか、安室さんはにこやかに笑い、


「僕の事知ってるんですね、嬉しいです、あなたの名前は?」

「えぁ、あ、あ、私は、あの、#name1#name2#です…」

「#name2#さんですね、体調がまだ優れないようですので、家までお送りしますね」

「え、あの、そんな、あの恐れ多」

「僕も安室さんについていきたーい!」


てめぇえええぇえ!!!
小学生高校生探偵ぃぃいいいぃ!!

ついていきたーいじゃないよ!そのメンツで送るとか完全車内で尋問始まるじゃん!!私死ぬじゃん!!無理じゃん!!


「あー俺らも行きてぇ!」

「歩美も!」

「僕もです!」

「お前らは先博士のとこ帰れよー、早く帰らないと博士心配するぜ?」

「あー……」

「確かに……」


確かにって!納得しないでもうちょっと頑張って三人とも!!!

しかしその思いも虚しく、三人は帰っていってしまった。


「さぁ、行きましょうか#name2#さん」

「#name2#お姉さん立てるー?」




なにこの地獄のサンドイッチ。