「こんちゃろ! たつ愛称チャンネルの愛称ちゃんです!」
いつもの挨拶を小声で行う。そこにはちゃんと理由があって。何故かと言うと……?
「今日は、たつくんにドッキリを仕掛けてみたいと思います! 今ね、たつくんゲーム中なんですよ。でね、そのー、バトル中? に、後ろに立って、ちょっと1枚ずつ脱いでみようかなって」
たまにはゲームより私を選んでくれてもいいんじゃない? って、そんな思いつき。要するにゲームに嫉妬したって、そんなわけです。
カメラを持って彼に近づく。ゲーミングチェアに深々腰掛けてヘッドホンまでしてるから気づかないかも。
「はじめていきまーす。ちょっと画面揺れるかも」
私は映せないから、ゲームしてるたつくんの後ろ姿をお楽しみいただく。ガサガサと揺れながら少しずつ脱いでいくと人の気配に反応したのか、私が下着になったところであっさりと振り向かれてしまった。
「えっ、え!? あ、待って! タンマ!」
画面をポーズにして私の方をじっと見つめるたつくん。あ、おっぱいチラ見して脚見てる。脚フェチ発揮してる。いや、脚見すぎでしょ。ずっと脚見てるじゃん。
「続き、どーする?」
「え、何続きって」
「ふふ」
「えっ、えー……」
チラチラゲーム画面を見るたつくんに「ゲームとるんだぁ、ふーん」と呟くと「ごめんごめんごめん!」って平謝りされた。
「ゲームに嫉妬したかぁいい子と過ごします!!」
腕をひかれソファに押し倒される。一瞬、にやりと笑ったたつくんの顔が映ってすぐに私へとカメラが向けられる。
「もうカメラ終わり。それとも、愛称ちゃんの可愛い顔と声、動画で配信する? 俺はそういうのも興奮するけど?」
「い、以上、たつ愛称チャンネルでした! ばいばい!」
慌ててカメラを切れば、たつくんがテーブルにそれを置いてくれた。私を見下ろすたつくんの顔はいつも以上ににやにやしていて「変な顔」と呟けば、脇腹をこちょこちょと擽られた。
「ひっ、ふふっ、やめ、ねぇ、たつ、ねぇ!」
「世界でいちばん好きな顔でしょ?」
「ん、すきっ、だいすきだからっ、あははっ」
それだけ聞くとたつくんは嬉しそうに私に唇を重ねた。