君が笑うんだったら何でもいい

『今日、泊まりに行っていい?』

そんな連絡をしたのは数時間前のこと。んで、今、俺は名前んちの前にいる。ピンポンを鳴らすと、すぐに名前が出てきてくれた。

佐久間「お邪魔しまーす」
「どうぞ〜」
佐久間「うわ、めっちゃ綺麗じゃん」

女の子の部屋って感じがして、急にドキドキした。

「適当に座って」
佐久間「は、はい!」
「なんで敬語?」

くすくす笑う彼女。テーブルには読みかけの台本が置いてあって気になった。でも俺が見たらだめなやつだろうから見るのは我慢。気にしないふりして、辺りをきょろきょろと見回した。白基調の部屋は本当に女の子の部屋そのものでいい匂いもするし、なんか落ち着かない。

「あ、ごめんね。置きっぱなしにしてた」

そう言って台本を片付ける名前。1人分くらいあけて座る彼女の傍にぴたっとくっつく。

佐久間「……もうキスシーン、撮った?」
「まだ、だよ」
佐久間「んじゃあ、今日、俺と練習しない?」
「えっ」
佐久間「……いや?」
「いや、じゃない。……お願いします」

名前は照れくさそうに笑って、すぐに女優の顔に変わった。シチュエーションだけ教えてもらって唇を重ねる。ちゅっ、ちゅうって何度もキスして、もうなんかキスシーンの練習じゃなくなってきた。

「……大介くん」
佐久間「なぁに?」
「もっと、したい」
佐久間「んふふ、俺も」

優しく彼女の唇を食んで弄ぶ。名前の目を見つめて手を重ねて「好き」って言葉を唇に乗せる。
止まんなくなってそっからしばらくキスしまくった。柔らかくて、ずっと触れてたくなる。大好きだよ、名前。そんな気持ちを込めてまた彼女に口付けた。