俺、嫌われたんじゃないかって心配になって彼女のSNS見たけど、まだ俺の撮った写真使ってくれとってほっとした。こんなことでって思うけど、そんな些細なことでも、嬉しなったり心配なったりするんよ。
向井「なぁ、ふっかさんどーしよぉ……」
深澤「お前やったなー」
めちゃめちゃ笑っとるけど、俺本気なんよ? 本気でやらかしたって思っとるから相談しとるんに……。てかこんなん照にぃとかしょっぴーとかにバレたら殺されかねん……。
深澤「飯行こうぜ」
向井「ふっかさぁん……」
深澤「だからやめろってその顔」
仕事を終えて、2人で行きつけの店へ入る。向かい合わせに腰掛けて、今日は普通にご飯だけ。真剣な話やし二日酔い気味やからお酒はなし。
深澤「にしてもさ、ほぼ初対面で告白からの翌日キスって……」
笑いをこらえきれないふっかさん。なんなん、せやから俺真剣なんやって。ああ、もう。ほんまやらかした。
向井「……なぁ、俺どうしたらええの」
深澤「まあ待て待て。ちょっと電話」
そう言ってふっかさんはそのまま電話に出た。「名前ー? どしたー?」って。……え、相手名前さんなん!? 息を潜めたまま、ふっかさんの言葉に耳を傾ける。「そうなんだ」とか「名前はどうしたいの?」とか、断片的なことしか聞こえないせいで、変に汗をかいてしまう。
深澤「ん、じゃあねー」
向井「っはあ……! 心臓止まりそうやったわ」
深澤「なんでだよ」
向井「だって相手名前さんやろ……?」
深澤「うん、まあ」
電話の内容は一切教えてもらえんかった。ふっかさんからは「早めに謝っとけよ!」とアドバイスをもらい、目の前で『今朝はすみませんでした……!』とLINEを送る。返事、返ってこんかったらどうしよ。俺、泣くかも。