深澤「おつ」
岩本「お疲れ」
向井「お疲れさん!」
「うわ、勢揃いじゃん」
深澤「呼んだのお前らだろ」
けらけらと笑うふっかさん。場所は俺ん家で、この後ゆり組も来る予定。せやけど先にふっかさんと照にぃには言っとかなあかんなって、早めに来てもらった。
向井「あんな、その、俺たち……その……」
「私、康二くんと付き合うことになった」
向井「なぁんで先に言うん! 今俺言おうとしとったやん!」
「時間かかりそうだったから。おにぃに言う時は康二くんが言っていいよ?」
向井「お、おおん、ありがと」
深澤「イチャついてんじゃねえよ」
ツッコミを入れるふっかさんと、眉を下げてくしゃりと笑う照にぃ。
岩本「良かったじゃん、おめでと」
「ありがと」
岩本「康二になんかされたらすぐ言って」
「どうしようかな。照くん暴走しそうだし」
岩本「名前泣かしたら、康二でも殴るかもしんない」
向井「え、嫌や! てか泣かさんし!」
深澤「名前泣かして飛んでくんの、照だけじゃないしね」
「……例えば?」
深澤「まず翔太。んで次はだて。佐久間と阿部も来るんじゃない? あと樹も来そう。あ、俺も行くよ」
「うわぁ……。みんな過保護だね」
岩本「そんだけ大事なの」
「ありがと」
向井「俺、絶対名前ちゃんのこと、泣かせんから」
真剣な顔して名前ちゃんにもそう伝えると「康二くんはすぐ泣くけどね」って茶化された。もう、俺めっちゃ真剣やのに。
宮舘「こんばんは」
渡辺「狭っ」
「涼にぃいらっしゃい」
宮舘「お邪魔します」
渡辺「うわ、お前もいんのかよ」
「おにぃ後から来たのに生意気」
渡辺「うるせぇ」
顔見て数秒でそんな会話を繰り広げる渡辺兄妹。似たような感じの美形か揃ってんのめっちゃやばいな。そこだけ顔面偏差値高いもん。惚けてると、つんつんと名前ちゃんが俺の膝をつついた。
向井「あ、あんな、しょっぴーとだてさんに言いたいことあんねん」
宮舘「何?」
向井「俺、あの、えっと……、名前ちゃんと、お付き合いすることに、なりました」
深々と頭を下げる。名前ちゃんにとって実兄と、幼馴染のお兄ちゃんやから、ちゃんと挨拶したいって思ってたんよ。
渡辺「え? は? まぁじ?」
宮舘「おめでとう」
渡辺「え、涼太知ってんの」
宮舘「いや、付き合ってるのは今知った」
頭抱えて動かないしょっぴーを見てけらけら笑う 名前ちゃん。それ見て俺も笑ってしまう。
渡辺「うわぁ……お前義兄弟になんの……?」
「おにぃ、それは飛躍しすぎ」
渡辺「え? え……?」
向井「結婚は、まだ……。いつかは、したいと、想ってるけど……」
もごもごと口を動かす俺。テーブルの下で名前ちゃんがこっそり俺の手を握ってくれて、ぎゅうってしてくれた。大丈夫だよって言ってくれとるみたいな感じがして安心した。
名前ちゃんのウエディングドレス姿、一番に見るんも、写真撮るんも、全部俺の特権にしたい。少し先のことを思いながら、彼女と顔を見合わせて笑う。俺らなら大丈夫。沢山「おめでとう」って言ってくれる人もおることやしね。