結局は戯言でした

彼女と別れて1ヶ月くらいした頃、だてさんに誘われて飲みに行った。珍しいなって思いながら飲んでたら、急にだてさんが「名前と別れた?」って切り出してきた。

深澤「……あー、うん」
宮舘「やっぱり」
深澤「名前から聞いたんじゃないの?」
宮舘「いや、聞いてないよ。でも名前見てたら分かる。ずっと沈んでるっていうか、食欲もないみたいだから」

沈んでるって何。俺を振ったのはそっちだってのに。

宮舘「妹の恋愛に口出すつもりないけど、体調面にも影響出始めてるのはちょっとね」

だてさんは少し困り顔をして目を伏せた。探しても探しても、何を言っていいのか分からなかった。ただ、事実は伝えておこうと思って口を開いた。

深澤「別れたいって言ったのは名前の方だよ」
宮舘「ああ、うん。ふっかが一方的に名前のこと捨てたって言ったら殴ってた」
深澤「危なっ」
宮舘「冗談だよ」

冗談に聞こえないんだよなぁ。目だって笑ってないし。まあ、何も言えなくて、それでお開きになった。

その日は、家に帰って風呂で泣いた。酒のせいだから、こんなの。この1ヶ月、我慢してたものが全部流れ出して、シャワーと混ざって分からなくなっていく。
好きの2文字じゃ表せないくらい、大きくなりすぎていた感情と別れるために……。空っぽになるまで泣き続けた。