百の言葉なんていらない

渡辺「お前何したわけ」
深澤「は?」

急に詰め寄ってきたなべに「何?」と聞けば、胸ぐらを掴まれた。

渡辺「名前泣かせてんじゃねえよ」

背中に鈍い痛みが広がって、壁にぶつけられた事に気付く。……名前、翔太に話したんだ。ぼんやりと頭の奥でそんなことを考えてたら、阿部と照に止められて翔太が離れていった。

阿部「何してんの」
渡辺「まじ、アイツ有り得ねえ」
宮舘「翔太落ち着いて」
渡辺「お前、なんでそんな冷静なんだよ」
宮舘「冷静なわけないでしょ」

だてさんが腹の中でふつふつと怒ってるのは見てとれた。そりゃそうだよね。可愛い妹泣かせてんだもん。

阿部「あの週刊誌、嘘なんでしょ?」
渡辺「それじゃねえ」
深澤「あの子と、キスしたの、名前に見られたってことでしょ。……どうにも出来なかったんだよ。俺からしたわけじゃないし」
渡辺「開き直ってんじゃねえよ」
宮舘「その人との関係、終わらせたんだよね」
深澤「もちろん。……俺には名前しかいないから」
渡辺「じゃあ尚更、名前のこと泣かせてんじゃねえよ」

静観してるだてさんがいつ俺のことを殴るんじゃないかって気が気じゃなかったけど、歯を食いしばるタイミングもなくて。ただ何も言い返すこともできないまま、仕事することになった。