「膝枕、する?」
「え? 何、急に」
にやにやするひかるに、彼が出ていた雑誌を見せる。メンバーが語るひかるの彼女像は年上でしっかりしてる人なんだって。膝枕されてそう、って書いてあったからまあ、できるところから始めようかなって思ったんだ。
「これ、俺が言ったんじゃないよ?」
「知ってるよ」
くすくす笑いながら膝をぽんぽんと叩く。ひかるは「失礼します」と言って私の膝に頭を預けた。
「こないださ」
「んー?」
「優陽、雑誌で話してたじゃん。付き合うなら、甘えん坊くらいがいいって。たくさん甘やかしたいって」
「あー、あったね」
私のおなかにぎゅうと抱きついて甘えるひかるの髪を撫でる。大きな身体を小さく丸めて擦り寄ってくる彼は普段のしっかりした姿からは想像できないくらい可愛い。
「甘え足りない?」
「足りない」
パーマのあたった髪を掻き分けて、彼の額にキスを落とす。「ん」と突き出された唇にもキスすると彼は満足そうに笑った。
「俺の方が年は上だけど、優陽はしっかりしてるし、そうでなくても可愛い」
照れ笑いを浮かべる彼に「なにそれ〜」と返して体を起こしてもらう。ちゅ、ちゅっと触れるだけのキスを繰り返して、髪をわしゃわしゃと撫であげた。
「好き」
「大好き」
「私の方が大好き」
「んふ、愛してる」
ふたり、顔を見合わせて笑う。そしてどちらともなく「今日はお風呂一緒に入ろ」って約束した。