白のオフショルにデニムのワイドパンツにスニーカー。元々黄色のオフショルを見てたけどそうなるとあまりにもひかる好みすぎるし、ひかるが好きなのをアピールしてる気がして白にした。Snow Manカラーという意味であって別にラウちゃん推しじゃないよとは何度もひかるに断っておいた。
顔うちわは全員分買ったんだけど持ってきたのはひかるのだけ。てか他の人のうちわ持ってたら嫉妬するでしょ、ひかるのことだから。
『きたよー✌️』
ドームとひかるのうちわの写真を撮って、既にバンテリンドームで準備をしている彼にLINEする。まあ、見ても見なくてもいいかなって思って。一応来たよってアピールだけしてみて。
中へ入りチケットを発券するとアリーナ席との記載があって「えっ」と素の声が洩れた。良いとこ当てちゃったと思っていたら、席へ着いて更に「うわ」と声が洩れた。花道近いしメインステージも近い。
ドキドキと胸を高鳴らせる私をよそに時間は刻一刻進み、開演の時刻が近づいた。
***
その日の晩、興奮冷めあらぬ状態の私はひかると電話を繋げていた。
「クラクラが可愛かった〜! あれ、ひかるが振り付け考えてるでしょ」
「んふ、そう。演出とかもさせてもらった」
「え、すごい……! ドキドキしたよ」
「どういう意味で?」
「え? ふふ、まぁ、ねぇ?」
「なんですか、優陽さん?」
「なんでもないでーす」
クスクス笑いながら、そういえばと他のメンバーの話をすれば「ふっかも言ってた。優陽見つけたって」と彼も呟いた。話し声からもう唇がとんがってるのが想像つく。
「ふっかさん、指さしてくれたー」
「俺以外のファンサもらっちゃダメ」
「今回はなんとかして〜って感じのうちわ持ってなかったんだけどなぁ」
「見てた」
「あら、見られてた」
「ラウールも康二も喜んでたよ」
「ほんと? 楽しかったね」
ラウこじのお誕生日を会場のみんなでお祝いしたのも良い思い出。お土産にもらった風船と銀テープはどうやって飾ろうかな。小さく欠伸をするひかるに「明日も頑張ってね。おやすみ」と伝えて電話を終える。
夢に出てきたひかるは今日のコンサートと同じ、下手っぴなウインクを私にしてくれた。