ある日のほくしの

今日は事務所でYouTube撮影の日。集合時間よりも早く来て何か動画でも撮ろうかなと考えながらスマホを見つめる。

松村「おはよ、奏依」
「おはよー、って北斗くん!?」

声を掛けられ振り向くと、そこに立っていたのは稔さん……違った、北斗くんだった。

松村「なぁにそんなびっくりしてんの」
「いや、なんか、動いてる北斗くん見るの新鮮で」
松村「どういう意味よそれ」
「最近写真でしか見てないから……」

稔さん出兵しちゃったんだよね。勇ちゃんも。朝ドラのことを思い出してしゅんとしてると北斗くんは「朝ドラ見てくれてたりする?」って聞いてくれた。

「もちろん。毎朝リアタイしてます」
松村「ありがと」

優しい笑顔は稔さんを彷彿とさせて、無事に帰ってきてくれたらいいなぁと作品の中の彼に想いを馳せた。

松村「今時間ある?」
「うん、あるよ」
松村「ジングル撮らない?」
「ANNの?」
松村「そう」
「撮りたい!」

嬉々として話を承諾して、北斗くんとジングルの内容を考える。朝ドラに関係するようなネタにするか、それとも全然関係ない日常をお届けするか……。どんなのでも楽しいし、自分が聴いてる番組に少しでも関われるのは嬉しかったりする。

松村「奏依が俺のスマホで1人で撮るってのは?」
「え?」
松村「俺の好きなとこ3つ話したりして」
「ふふ、なにそれ」

面白そうだけど、照れくさくもある。でも北斗くんにじっと見つめられたら断ることも出来なくて、思わず「うん」と頷いていた。

「でも北斗くんいたら緊張するかも」
松村「じゃあ俺あっちにいるから終わったらスマホ返して」
「え、いいの?」
松村「うん」

そんな簡単にスマホ渡してくれるんだ、と驚きながらも彼からスマホを受け取る。ボイスメモに言葉を残し、北斗くんを呼びに行くと「早かったね」と言われた。一発で上手くいったからね。

松村「じゃあこのままマネージャーに送ります」
「マネージャーさんもびっくりだよね」
松村「でもそれが良くない?」
「うーん……。なんとも言えない」

顔を見合わせてくすくす笑いながら「次のANN、なんか聴くの緊張するかも」なんて話した。


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「えー、SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャルをお聞きの皆さまこんばんは。Snow Manの東雲奏依です。突然ですが北斗くんの好きなところを3つ言います。まず1つ目は顔面が良いことです。国宝級な彼はメガネの人としてTwitterでも話題に出てましたね。2つ目は演技力の高さ。どんな役でも自分の物にしてしまう、そして他人を魅了するんですよ。恐ろしいですね、朝俳優。そして3つ目はANNでも見せるおちゃめな一面ですね、はい。あ、ちなみに私は稔さんより勇ちゃん派です!」

田中「あははッ! 奏依やってんね」
松村「ちょっと気分良くなってたのに地の底まで落とされた」
田中「あはははッ! え、てかいつ撮ったの?」
松村「この間事務所で会った時に」
田中「へー。奏依今度俺のもやってね」
松村「何でここで言うんだよ」
田中「だってあいつ聞いてるだろ」
松村「どーだろ」
田中「あ、あははッ、LINE来たわ。え、てか電話していい? おいおい、高地のときは何も言わないのに奏依のときは大人が何人か話し合いしてるぞ」
松村「どうなってんのこのラジオ」


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