Juiced
確か、言い出しっぺはふっかさんだったと思う。たまには呑みに行きたいって言って、外でちょっと飲んで、満足したふっかさんは帰ってって、俺とだてさんと奏多くんでだてさんちに行って。
目黒「……奏多くん」
「んー」
なんでこうなったんだっけ。奏多くんが俺に抱きついて離れない。普段の彼からは想像できないくらい甘えたがりで、康二くんとか佐久間くんとかを彷彿とさせる。
宮舘「奏多」
だてさんがぽんぽんと自分の膝を叩くと奏多くんは嬉しそうにそっちへ行った。子供みたい。
宮舘「目黒は酔ってる奏多見んの初めてだっけ?」
目黒「そうっすね。あんま呑まないし」
「んふふ〜」
目黒「めっちゃ機嫌いいじゃん」
宮舘「何してんの、奏多」
ぱしゃりとカメラの音が響く。そしてすぐにSnow ManのグループLINEが動いた。
『は!?え、呑んでんの?』
『誰〜!? うちの子こんなに酔わせてどうする気〜!』
すぐに反応したのはしょっぴーと佐久間くん。続いて阿部くんが『だてさんち?』と返信してきた。正解。
『今から行くわ!俺も呑みたい!』
明日仕事遅いからって康二くんも飲む気満々みたいで、今から来るらしい。奏多くんは猫みたいにだてさんにごろごろ甘えてた。
宮舘「奏多も普通に呑めるんだけど、今日は飲みすぎかな」
目黒「単純に俺らのペースが早すぎんじゃない?」
宮舘「ほら、もうお酒終わり。お水飲んで」
だてさんがお母さんしてる。ペットボトルの水飲むのもやっとやっとな奏多くん。もう寝そうなんだけど。
***
暫くしてインターホンが鳴った。たぶん康二くんが来たんだと思う。そう思ってたらLINEも鳴った。やっぱり康二くんだった。
宮舘「奏多、康二来たよ。呼んでくるから、ちょっとだけ降りて」
「やっ」
目黒「ふはっ」
やっ! って。佐久間くんの嫁が言ってたやつじゃん。笑っちゃった。
宮舘「じゃあしょうがないなぁ」
軽く奏多くんを抱っこして玄関まで連れていくだてさん。それ康二くんびっくりするやつじゃ……。
向井「うわ!? え、何、お迎えなん、なんなんそれ!?」
宮舘「とりあえず中入ろうか」
玄関先にいるのに声が聞こえてくる。こんな時間なのに康二くん凄いな。
向井「おー! めめ呑んでる〜?」
目黒「ん、程々に」
向井「てか奏多くん、舘様にべったりやん。どないしたん」
目黒「酔っ払ってるから」
「んぇ、こぉじぃ? なんでいんのぉ」
向井「行く言うたやん! 写真送ってきたん奏多くんやん! てか可愛いな!? なんなん!!」
宮舘「俺だけじゃ収拾つかないかも」
だてさんは呑気に笑ってるけど、素面の康二くんと泥酔した奏多くん。今から康二くん呑むからもっと収拾つかなくなるだろうし。
向井「奏多くん、ずっとそこにおるん? 俺んとこ来ん?」
「りょーたくんがいい」
宮舘「ありがとうございます」
向井「なんやそのキメ顔!」
目黒「奏多くん、俺のとこは?」
「りょーたくんがいい」
向井「めめもフラれてもうてるやん」
けたけたと笑う康二くん。俺ら2人ともフラれてるけどね。ぎゅっとだてさんにくっついて離れない。こんな子供っぽい奏多くん見るの初めてで、珍しいなぁなんて思いながら酒を煽る。
***
翌朝、俺が目を覚ます頃には康二くんとだてさんは起きていて朝ご飯を作っていた。隣を見ると奏多くんも目を覚ましたみたいで目が合った。
「おはよ……」
軽めの欠伸をひとつこぼして彼は辺りを見渡していた。
「あれ、康二がいる」
向井「奏多くんおはよーさん! ご飯できてんで」
「至れり尽くせりだけどなんでいんの?」
向井「ひどない!? 昨日もそれ言われたわ」
「そうなんだ」
宮舘「ご飯食べよ。目黒も」
4人で食卓を囲む。なんだか不思議な感じだ。Snow Manでシェアハウスとかしたらこんな感じなのかな、なんて、夢みたいなことを考えた。