Possessive

夕方から10人で仕事やったこの日。午前中に仕事があった俺らは早めに事務所に戻った。

佐久間「あれ、しの〜?」
阿部「寝てるね」
佐久間「もうっ! うちの眠り姫ったら何処でも寝るんだから!」

事務所とはいえ、そんな無防備に寝るのはあかん気がすんのやけど、奏多くんはそんなこと気にせずにすやすやと寝息を立てていた。

向井「せっかくやし寝顔撮ったろ」
渡辺「ガキみてーな顔してんな」
向井「しょっぴーに言われたないやろ!」
佐久間「てか知ってる〜? 奏多のスマホ、待ち受け俺らなの」
阿部「え、そーなの?」

そう言って佐久間くんが手馴れた手つき奏多くんのスマホをいじる。そして「ほら」と俺らにホーム画面を見せてきた。

渡辺「うわ、マジかこいつ」
阿部「10人になったときの写真じゃん」
佐久間「そーそー! かわいいでしょ!」
阿部「てかなんで佐久間が奏多のスマホのパスワード知ってんの?」
佐久間「なんか教えてくれんだよね。いぇーい」

今度はカメラを起動させて勝手に4人で自撮り。ほんで次は寝てる奏多くんも入れて5人で自撮り。奏多くん頭しか写っとらんけど。

「ん……んぅ……」
向井「佐久間くんうるさいから起きたんとちゃう?」
佐久間「えぇ!?」
渡辺「うるっさ」
「……なに、してんのぉ」
阿部「あ、本当に起きた」
佐久間「奏多〜、んふふ、おはよぉー」
「んー……、おはよー……、仕事ぉー……?」
阿部「まだ大丈夫。時間あるよ」
渡辺「お前超バブいな!?」

分かる、めっちゃ分かんねん。寝起きの奏多くんバブい。目がとろぉってしててまだ眠いんやなぁってすぐ分かる感じ。仕事って言ったらスイッチ入るんやけどな。小さくあくびをする奏多くんをカメラのフレームに収めシャッターをきる。こんな無防備な姿を見せるのが俺らだけであってくれたら嬉しいなんて、ちっちゃい独占欲を胸に。


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