Dear
向井「なあ、佐久間くん。ちょっと聞いてほしい話あるんやけど……」
佐久間「何ぃ?」
向井「最近なぁ、奏多くんがめっちゃ可愛く見えんねん」
思いきり笑ってしまった。めっちゃ深刻な顔してるから何かと思ったら。
佐久間「んひひ、まぁ、奏多は可愛いよねぇ」
向井「こないだ奏多くんとお泊まりしたんよ」
え、いいなー。俺も奏多とお泊まりしたい。今度誘おうっと。
向井「朝起きたらけっこう近くに奏多くんの寝顔あって、ほんま天使かと思ったんよね」
顔を覆い、声も小さくなっていく康二。もうなんか恋してるんじゃないかってくらいの照れた顔を見せていて、俺も眉を下げてしまう。
向井「睫毛も長いし、なんかいい匂いするし、ほんま寝顔可愛いし、なんか、なんか……」
言いたいことは何となくわかる。女の子みたい、とか。彼女がいたらこんな感じかな、とか。まあ、奏多ってほんとは女の子だから間違いではないんだけど。
ぽぽぽっ、と頬を赤くする康二。初いねぇ。可愛いねぇ。
向井「あー! あかん! なんか俺、変やわ!」
佐久間「落ち着けって康二! 大丈夫だから、奏多は可愛いから!」
向井「そーやんな、奏多くん可愛いもんなぁ」
しみじみ呟く康二。奏多が聞いたら恥ずかしがるんだろうなぁ。
佐久間「にゃははっ、そーいえば奏多っていつもいい匂いするよね」
向井「せやねん! 柔軟剤みたいな、なんか石鹸みたいな匂いすんねんな、むっちゃいい匂い」
佐久間「あ、石鹸の匂いは香水かも。翔太があげたやつ」
向井「しょっぴー、奏多くんに香水あげたん!?」
康二がSnow Manに加入する前の話だけど。奏多がSixTONESの樹の香水借りてたのが気に入らなかったんだよねぇ、翔太は。それで奏多の20歳の誕生日プレゼントで香水あげたんだよねぇ。皆からってことじゃなくて、翔太個人で。独占欲強ッ! って思ったけど奏多に合ってる匂いだし本人が気に入ってるみたいだから何も言わないけど。
佐久間「昔ね。翔太の使ってる香水と同じブランドのやつ」
向井「はー、ええなぁ、奏多くん。めっちゃ愛されとるやん」
佐久間「んひっ、そーね!」
それだけは自信もって言える。うちのお姫様だもんね。
「おはようございまーす」
佐久間「お! 奏多おはよー」
向井「奏多くん、お、おはよ」
さっきまであんなに奏多の話してたせいか、まさかの本人登場に動揺する康二。聞かれてないよね、みたいな目線俺に送ってくんの。んはは、面白っ。そんな心配しなくても大丈夫。
だってうちのお姫様、すっげー鈍感だもん、ね?