Privilege only for me

佐久間「しの〜!」
「んわっ、ちょ、さっくん重い」

後ろからどーんって抱きついていつものポジションゲット。奏依って超ストレートに「重い」って言うのに離れたり俺のことどかそうとしたりしないんだよね。
メンバーはもう慣れてるけど、一部のファンとか周りからは、近すぎるんじゃない? そんなくっつく必要ある? 距離感がおかしいなんて言われることも少なくない。言われ慣れてしまうくらい。それでも、離れたくないし、離したくない……ってこれは俺のワガママなんだけど。

「さっくんガチャ引いて」
佐久間「ん、いいよ〜。今日はどの子を当てればいいでやんすか?」
「マホちゃんお願いします……!」
佐久間「あー! 今のピックアップの! 超可愛いよね!」
「可愛い。可愛すぎる。だから手に入れたいんだよね」
佐久間「んひひ、佐久間さんの腕の見せどころでやんすね〜! んじゃ、いくでやんすよ〜!」

スマホをタップすれば、金銀に混ざって虹色に輝く が……! え、これきたんじゃね?

「「うわー!!!」」
「え、さっくん天才じゃん」

奏依のスマホで笑顔を見せるマホちゃん。こういうの当てんのはいつもラウールとか阿部ちゃんとかだからちょっと不安だったんだけど、ちゃんと役に立てて良かった。てかこれ、今ガチャ引いたら俺のもいいの出るのでは……!?

佐久間「今の俺、超運いいかも!」
「お? 引いちゃう?」
佐久間「引く! 来い来い来い……! あー!! 銀ばっか!」
「ふふ、まあそんなもんだよね。自分で引くと」
佐久間「だよねぇ。んじゃ次、しのが引いてくれる?」
「え、あんま自信ない」
佐久間「だいじょーぶ、だいじょーぶ。ドブっても怒んないし」

はい、と後ろからスマホを渡し奏依にガチャを引かせる。傍目から見たらカップルみたいに見えんのかなってくらい近く、奏依の首のとこから顔出して画面を見つめる。

「……え、おお?」
佐久間「おー!!」

やばい! え!? 当たったんじゃね!?
虹色に輝くそれはまさしく俺のお目当ての子で、嬉しさのあまりぎゅうっと奏依を抱きしめた。

佐久間「まじやばい! 天才じゃん!」
「ちょ、さっくん。声のボリューム……!」
佐久間「あ、ごめん……! んひひひっ、しのってばまじで天才!」
「恩返しできて良かった」
佐久間「あんがとねぇ〜!」

それから俺らはべったりくっついたまま2人で共闘したり、対戦したりとゲーム三昧。てかねぇ、奏依が俺の腕の中にすっぽり収まる感じでゲームしてんの。まじで可愛い! 俺だから気を許してるってんならすげー嬉しいんだけど、奏依、誰にでもやりそうだからな……。んまぁまぁまぁ、今は佐久間さんだけの特権なんで。誰か来ても、譲る気はないけどね。


top