スノストでおうちパーティーA
※田中樹くん視点
ラウールが寝るってなった時、奏依がラウールのほっぺにキスしてんのを見た。こいつらナチュラルにそんなことすんの? ってびっくりしたけど、それよりも羨ましさが勝る。
田中「ねえ、奏依」
「んー?」
田中「いっつもあんなんしてんの?」
「あんなのって?」
田中「キス」
「んー、ふふ」
田中「何それ」
「ひみつ」
田中「……俺ともできる?」
マンズ兄さんたちに聞こえないようにこっそり聞いてみた。奏依はくすくす笑いながら「できないよ」って。「なんで」って聞いたら俺と奏依との間を割くようにしょっぴーが入ってきた。
渡辺「何の話?」
「しょーたくん、んふふ」
渡辺「酒くさっ」
奏依ってば俺には抱きついてこなかったのに、しょっぴーには遠慮なくぎゅうって抱きついてくの。しょっぴーも口ではいやいや言ってるくせに顔は緩んでるし。
田中「いいなぁ、しょっぴー」
渡辺「は?」
田中「こんな可愛い子にくっつかれてさー」
「ふふ、かわいいって」
渡辺「女見たら誰でも言ってんの」
田中「違うし」
「むかしのしょーたくんだ」
渡辺「ちげーし。んで、何の話してたんだよお前」
ぷにゅ、と奏依の頬を掴む。「ちゅーのはなし〜」と正直な奏依の言葉に「は?」と重めの声がしょっぴーから漏れる。
渡辺「お前、ちゅーしたわけ? 樹に?」
「しないよ?」
渡辺「んじゃいいや」
田中「しょっぴーそのドヤ顔やめれる?」
渡辺「うはははは!」
深澤「何笑ってんの?」
「わ、ふっかだ」
深澤「奏依〜」
今度は師匠がやってきて奏依に抱きつく。しょっぴーごと抱きしめてるからしょっぴーがちょっと嫌な顔してる。
「ふっかぁ」
深澤「何ー?」
「おもい」
深澤「ごめんごめん」
すんごいデレデレしてんの。奏依は師匠の膝の上に乗せられて、お腹のところをホールドされて逃げられなくなってた。嬉しそうに奏依の肩に顎を乗せてんだけど、肝心の奏依は気にもとめてなかった。
佐久間「奏依ー!」
「ふっか、はなして」
深澤「えー、佐久間んとこ行くんでしょ」
「んふふ、せーかい」
深澤「じゃあ離しませーん」
「さっくーん」
佐久間「奏依が顔のでかい化け物に襲われてる!?」
「たすけてー」
何この茶番。それ見て笑うマンズ兄さんたち。きっと普段からこういうことしてんだろうな。仲の良さが滲み出てて、いいなぁって思う。俺らも相当仲良い方だけどね。
結局奏依は佐久間くんの方に行って、最終的には先生の膝の上ですやすやと寝息を立て始めた。
岩本「俺、奏依寝かせてくるついでに寝るわ」
そう言って先生が奏依を連れてリビングから去っていった。その後ろ姿を見ながら佐久間くんがぽつりと「今日は照か〜」と呟いていた。
京本「何が?」
佐久間「んー? 奏依と一緒に寝るやつ」
松村「え、奏依ってマンズ兄さんたちと寝てるんですか?」
阿部「うん。ひとりで寝ることもあるけど、誰かと一緒に寝てる方が多いんじゃないかな」
松村「へぇ……」
渡辺「俺も寝る」
深澤「んじゃ俺も」
今日はこの辺でお開きらしい。「俺、師匠と寝たいです!」って言ったら師匠は笑って「いいけど、お前床な?」って返してくれた。さすがに男2人でベッドはキツいから全然いいけど。
きょもは佐久間くんと、ジェシーは目黒と、慎太郎はしょっぴーんとこで寝るらしい。いつの間にか眠ってる高地と康二くんはこのままで、あべべが後から毛布持ってきてくれるらしい。あ、北斗もリビングで寝るらしい。
田中「んじゃ、おやすみー」
誰にでもなく挨拶をして師匠の部屋へ行く。
夜はまだまだ終わらない。