阿部くんと彼の部屋


阿部「今日、一緒に寝よ?」
「いいよー」

奏依は基本的に一番最初に声を掛けてきた人の部屋で寝る。だからみんな、我先にと今晩のお誘いに来る。今日は遅い時間だったけど奏依は朝から仕事に言ってたから空いてたのかな。

「久しぶりだよね、阿部ちゃんと寝るの」
阿部「そう?」
「昔は週に1回は阿部ちゃんと寝てたもん」

言われれば確かに、ラウール達がSnow Manに加入するまでは7人、奏依を抜いて6人で順番決めてたから今よりは間違いなく自分の順番が回ってくるのが早かった。それに今は個人の仕事も前より多くなってその時々で居る人が奏依を攫っていく。奏依が遅い日は……、まあ奏依次第。

阿部「奏依ってひとりで寝ることある?」
「あるよ」
阿部「あるんだ」
「1人で地方の番組出させてもらうときとか。ホテル誰もいないじゃん」
阿部「ああ、そういう時ね。此処では?」
「……あんまり、ないかな」
阿部「いつも誰かしら誘われてるもんね」
「阿部ちゃんが誘ってくれないからだよ」

2人でベッドに寝転がって、俺からキスをした。俺の胸に顔を埋めて「……阿部ちゃんの匂い、落ち着く」って呟く奏依が可愛くてもう1回キスをした。

阿部「……はぁ、もう。好き」

しみじみ呟いて奏依をぎゅうっと力強く抱きしめる。でも、奏依は俺の気持ちなんか気にせず、すやすやと寝息を立てていた。……もう1回キスしとこ。ちゅっ、とリップ音をたてて濡れた唇に触れる。
「ばーか」と子供じみた言葉を吐いて俺も目を閉じた。