11
10
「望月!望月の名前!!いい今!!?」
あの後月永先輩とメンバーになったという仁兎先輩と鬼龍先輩の寸法を測っていたとき、普通に呼ばれた名前に漸く気付いて大声を上げてしまった。
「いや、さっきから普通に呼んでたよな?」
「ホント、面白いなリン!」
「わわわわ、望月こんなに幸せでいいんでしょうか。今日はあんず先輩ともおデートしましたし、デザインも褒められて、月永先輩に名前を覚えてもらえるなんて…!」
朝は遅刻して数学で分からない所当てられてツイてないなって思ってたのに、お昼にはあんず先輩と一緒にお昼休みを過ごせてツイてて、午後の授業は迷子になってツイてなかったけど、放課後はこうして月永先輩に名前を覚えてもらえてツイていた。
「もしかして望月、明日死ぬんでしょうか!?」
「急すぎるらろ!!」
「交通事故の可能性があるから死ぬな!」
「いえ!望月、魔法少女なので車程度ならもう簡単にヒラリと躱してみせます!」
「………(さらに騒がしくなったな)」
でもやっぱり名前で呼ばれるのって嬉しいな。ちゃんと私がここに居るって認めてもらえてる感じがする。月永先輩と上手くやっていけそうな気がする!あんず先輩の助言は正しかったんだ!
「先輩!望月リン頑張ります!!」
「……!今霊感が降りてきた!わははははっ!目の前の宇宙が広がっていくー!」
「ぎゃぁあ!寸法メモした紙に書かないでください!!」
今日は帰りに布を買って帰ろう。
PREV BACK NEXT