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「月永先輩!!探しました!!!」


完成した衣装を持って3-Bに向かった所、仁兎先輩と鬼龍先輩はいたけど月永先輩が見当たらなくて、また学院中を探す羽目になった。この学院は無駄に広くて心が折れそうになる。そしてガーデンテラスで漸く見つけた月永先輩は、天祥院先輩とお話しをしていた。


「おー、魔法少女!こいつもナイトキラーズに入れるからよろしくな!」
「え、あ、はい!わかりました!じゃあ天祥院先輩、寸法測らせてもらいますね!」
「うん、よろしく頼むよ。だけど月永君に用事があったんじゃないのかい?」


天祥院先輩が私の持って来たキャリーバッグを指差してそう言った。そうだった、月永先輩に衣装渡すためにここまで来たんだった。


「そうでした!衣装出来ましたよ!!」
「おお!出来たのか!」


キャリーバッグを開けて最後に残った衣装を取り出して先輩に渡す。マントも一応作って見たけれど、いらないと言われたら仕方ないから家でカーテンにでもしよう。短いと思うけど。


「これが月永先輩の衣装です!あと、よろしければご一緒にマントもお付け出来ますけど…」


マントは差し色の赤を使っているから、あった方がやっぱり見栄えが良い。リーダーは月永先輩だから、月永先輩に付けてもらいたいんだけれど、


「いいじゃん。いかにも悪役って感じで」
「ホントですか!?やった!」


天祥院先輩がいるのに遠慮もせずにはしゃいでしまっていたら、天祥院先輩が小さく笑った。笑い方もとても品がある。


「2人はとても仲が良いんだね。まるで兄妹みたいだ」
「おれにはルカたんがいるから妹は間に合ってるけどな」
「望月もお兄ちゃんがいるので大丈夫です!」


こうしてお喋りをして天祥院先輩が入れてくれた紅茶を飲みながら放課後の時間を過ごした。そして誘われた紅茶部にとても魅力を感じてしまったけど、あいにく部活にはもう入ってしまっているので丁重にお断りさせてもらった。



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