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鼻歌を歌いながら廊下を歩いていると、廊下の真ん中に青い包み紙の飴玉を見つけた。さすがに落ちてた物を食べるような事はしないけど、包み紙が綺麗な青色で惹かれるように飴玉を拾いに行くと少し離れた所に赤い包み紙の飴玉が落ちてるのが目に入る。これは、童話で見たことあるやつだ。
「これを辿れば魔女に会える!」
「…何やってんだ?」
「!?!せせ先輩驚かせないでください!」
気配無く背後を取るなんて、さすが忍君が懐いている衣更先輩だ。すごくビックリして、女の子座りになってしまったではないか。悪かったな、と本当に悪かったと思ってるのか定かではないけど、手を差し出してくれたのでその手を取って立ち上がる。
「こんな所にしゃがみ込んで何してたんだ?」
「飴玉が落ちてるので、これを辿って魔女に会いに行きます」
「たまにリンが本当に何言ってるかわからない時があるよ」
落ちてた飴玉を見せてこの先にも飴玉が落ちてると指さして理解を促す。すると少し悩んだ後にあぁ、ヘンゼルとグレーテルか、と一応納得してくれたようだ。
「望月、きっと英語のエリー先生が魔女だと思ってるんです!」
「んー、この飴玉、うちのクラスに持ってるやついたな…。それに英莉先生は甘いの苦手だったろ?」
「…ま、まだ魔女の可能性はありますか!?」
あんず先輩が魔女という可能性も…!いや、あんず先輩は魔女というより女神か、そうか。でもこれ拾ってあげた方がいいよね、誰が落としたかわからないけど、困ってるかもしれないし。落ちたやつを食べるかは置いといて。
「衣更先輩も一緒にヘンゼルとグレーテルごっこしますか?」
「ヘンゼルとグレーテルは落とす方だったけどな」
「細かい事気にしてるとハゲますよ?」
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