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リンは人見知りのくせに友達が多い。クラスでも紅一点なのもあるとは思うが、皆とヘラヘラ笑ってお喋りしてるのをよく見かける。やっぱり女の子がいるだけで、多少なりとも華やかになる。それが自称魔法少女だとしても。
「拙者、ゆうた君の事はリンちゃんからよく聞いていたでござる!」
「あー、リンからね。変な事言って無かった?」
「ゆうた君が本格的にリンちゃんのお世話してるのは伝わったでござる」
隣の席だから俺が世話をせざるを得ないというのが正解なんだけどね。あんず先輩の企画のレッスンで、そのリンは今回不参加で、企画に参加しない人の通常レッスンをするらしい。あんず先輩に頼まれたから頑張ります!なんて意気込んでいたから、きっと今頃誰かに迷惑をかけている頃だと思う。
「俺ね、忍君とは仲良くなりたいって思ってたんだ。せっかく同じクラスだしね」
「そ、そういってもらえると嬉しいでござるな…!」
「リンより遥かに手間かからなさそうだし」
でも、リンと忍君が二人揃うとそれはそれで騒がしくなるんだろうけど。
「そういえば、なんで忍君はリンと仲良くなったの?」
「神社で修行をしていたら見つかって、それから一緒に修行する仲になったんでござる」
そういえば、神社の子って言ってたっけ。そんなイメージ全然無いけど、たまに巫女服着るんだって謎の自慢してきたこともあったな。ゆうた君も一緒に着る?とか誘われたけど丁重にお断りしたのはつい最近の話だ。
「それで忍者同好会なんだね、リン」
「唯一の部員でござる!!」
よく二人がコソコソしてるのはクラスでもなかなかに有名だ。というか、目立っている。教室の壁と同じ色の布で壁になりきってる二人は、全然忍べていないが、それは言わないでおこう。
「今度ゆうた君も一緒に修行するでござる!」
「んー、遠慮しとくね」
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