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今日はKnightsのユニットレッスンをサポートする日なのだけれど、あんず先輩はUNDEADの方についているので私1人での仕事だ。


「おはようございます!!」
「はい、おはよう。次からはその扉壊れそうだから優しく開けてよねぇ」
「あらあら、リンちゃんは今日も元気いっぱいね」


Knightsの拠点となるスタジオへ行くと、鳴上先輩と瀬名先輩がいるだけで司くんと凛月先輩と月永先輩が見当たらなかった。凛月先輩と月永先輩が居ないのは、比較的よくある事だからいない理由も想像がつくけれど、司くんがいないのは珍しい。午前の授業はいたのに。


「かさくんなら王さま探しに行ってもらったよ。アイツ探すなんて良くやるよねぇ」
「そうなんですね、帰っちゃったのかと思いました」
「ふふふ、みんなが揃うまでお姉ちゃん達とお話しましょう」


鳴上先輩が手招きして瀬名先輩との間の椅子に座るように促す。断る理由も特にないので言われるままに座る。そしてなんでかある女性物の雑誌を広げてこれが似合うとかこの髪型にしてあげるとか楽しそうに話し始める鳴上先輩と、それにこいつにはこっちが良いとか瀬名先輩も加わってしまって私は大人しく普段見ない雑誌を2人の議論をBGMにして読み更けた。


「ほぉら、こっちの髪型が似合う。うん、可愛い可愛い」
「さすが泉ちゃん器用ね。もう!リンちゃん可愛いわ、ほらこっち見て〜」
「ふぉあ!!?いつの間にか髪型が変わって!?え?」


ぽんと頭を叩かれて気づくと隣にいたはずの瀬名先輩が後ろにいて、私の髪型が可愛くなっていた。これが編み込みというやつだろうか。髪型アレンジなんてやった事ないからすごく新鮮で嬉しい。


「写真!写真撮ってください!!3人で!3人で!!」
「うふふ、ホント可愛いんだから!」
「仕方ないから一緒に写ってあげる」


モデルさんに挟まれて写真を撮るなんて、一年前の私には信じられない事だけど、よく考えたらここの人達みんなアイドルだった。



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