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あの後しばらくして戻って来た司君と司君に引っ張られて来た月永先輩が合流して、そして、その少し後に凛月先輩が来てようやくメンバーが揃った。それから私なんか必要ない感じでテキパキと段取りが決まり、ステージの構成が決まり、あっという間に話し合いが終わった。Knightsは個人プレーが基本って言ってたけど、そんな事ないような。


「リン!今回の衣装頼んでもいいか?」
「は、はいっ!望月でよければ!!」
「リンが作る衣装は仕事が早いし、動きやすいから好きだぞ!」


そんな事言われてしまったら、頑張るしかないじゃないか。だけど月永先輩は、あんず先輩の衣装を着た事ないからそう言ってくれるんだ。あんず先輩の作る衣装は手が込んでいて、みんな口を揃えて素晴らしいと言う。私もそう思う。鬼龍先輩の衣装も刺繍とか綺麗だから、やっぱり私はまだまだだと思う。


「私、リンさんの作る衣装初めてです。楽しみにしていますね」
「…うん!望月リン、頑張ります!」
「うんうん、お前やっぱり元気が良くていいな!」


でも、司くんも楽しみと言ってくれるし、何より月永先輩が私を頼ってくれるのが嬉しいから、頑張ろうと思う。


「アンタ他にも仕事あるんでしょ、そんなにほいほい受けて大丈夫なの?雑な仕事されても困るんたけどぉ」
「大丈夫です!私当日までは、案外暇だったのでお仕事もらえて嬉しいです!」
「リンもあんずもよく働くよねぇ〜」


私は兎も角、あんず先輩は本当によく働いていると思う。このまま行くとクリスマスプレゼントにお仕事とか頼みそうだから、あんず先輩が少し心配だ。


「くまくんはもう少し働いて」
「えー、俺最近は頑張ってると思うけどなぁ〜」



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