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ハロウィンが近づき教室内も少しずつ浮き足立って来ている。イベント事は授業がなくなるから私も好きだ。司君もお菓子がもらえると楽しみそうにしてるし、桃李君も口では否定してるけどそわそわしてて楽しみを隠し切れていない。


「ハロウィンといえば仮装だけど、リンはどんな格好するの?」
「望月魔女やりたいです!老婆の魔女!!」
「魔法少女じゃないんだ。しかも老婆って」


隣の席のゆうた君は、私の推薦もあって呼び込みとかやるみたいで、ひなた君と一緒に忙しそうにしている。二人の仮装は悪魔って言ってたっけ。


「ハロウィンって言ったら魔女じゃないですか!禍々しい鍋とか作ってる」
「あー、そうだけどさ、せっかくなんだし可愛い衣装とか着なよ。老婆は無いって」
「うーん、可愛い衣装…ですか?なにかあるかなぁ…」


でもあんず先輩なら、どんな衣装でも可愛く着こなしちゃうんだろうな。あんず先輩は女神だから。


「あんず先輩には、赤ずきんを着てもらおうかなってアニキと話してたんだ」
「赤ずきん!きっと似合いますね!!」
「だからさ、あんず先輩の隣に並んでもいいような可愛い衣装を着なよ」
「…やっぱり老婆かな」


なんでそうなるんだ。と頭を抱えてしまったゆうた君の頭をよしよしと撫でてあげるが、やめてと言われてしまったので素直に撫でるのをやめた。というか何故そんなに老婆がダメなのだろうか。


「もう、リンの衣装は俺とアニキに任せて。老婆は絶対にダメだからね」
「んー、私がプロデュースしなくちゃいけないのにそれっておかしいような…」


反論してみるも、結局ゆうた君に押し切られ私の衣装は当日までのお楽しみとなった。



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