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月永先輩にやってもらった編み込みは、編み込みというより三つ編みだったけど、昨日の瀬名先輩にやってもらったみたいに可愛く仕上がってて今日もご機嫌です。


「あ、リンちゃん発見!こんにちは〜!」
「うわー!ソラ君こんにちは!衣装すごく可愛いですね!魔法使い!!」
「ありがとうございます!褒められたら感謝します〜。リンちゃんもいつもと違う髪の毛可愛いな〜」
「えへへ、ありがとうございます!」


自分でやったわけではないけど、他の人に褒められるのはやっぱり嬉しい。月永先輩のおかげだ。今度困ってたらペンを貸してあげよう。


「もしかして、ソラくんはこれからお仕事ですか?」
「ひなちゃんのお手伝いします!チラシ配り!」
「わー、いいなー!望月も何かお仕事ないか探してみよう!」


チラシ配りはアイドルのみんなに任せた方がいいから、やっぱり飾り付けとかのお仕事を探そう。校内アルバイトで、何か募集してるかもしれないし。走り去って行ったソラ君を見送って私もスキップで校舎へ向かった。







リンちゃんが通常のユニットレッスンを請け負ってくれて、本当に助かっている。リンちゃんのレッスンメニューは、その人に合ったメニューをその場で考えて作るからハードでもイージーでも無くて的確で評判がいい。彼女のそういう観察力は素直に凄いと思う。ハロウィンで浮かれているのは、お客さんだけじゃなくアイドルのみんなも少なからず楽しみにしているようで、レッスンにも力が入っている。


「プロデューサーも大変だネ」
「夏目くん。準備は終わったの?」
「まあネ。宗兄さんの修正が入るまでは時間があるヨ」


夏目くんも今回はSwitchとして参加してくれるみたいだから忙しいはず。それに、急な参加だから他のユニットよりも準備にかかると思っていたけど、魔法使いさんはなんでもそつなくこなすらしい。


「今日は、いつも付き纏ってる子はいないんだネ?」
「付き纏ってるって…、もしかしてリンちゃんのこと?」
「確かそんな感じの名前の子。あの子いつも子猫ちゃんの後ろにいるイメージなんだけド」
「リンちゃんに用でもあった?」


辺りを少し見回して考え込む夏目くん。彼とリンちゃん、何処かで接点あっただろうか。Switchはあんまり私にレッスンを頼まないから、リンちゃんと会う機会も多くはないと思うのだけれど。まぁ、広い校内だから何処かで出会い、魔法使いと名乗るユニットに惹かれたリンちゃんが懐いた可能性もある。あくまで考察だけど。


「別に用事はないんだけどネ、一応ソラの友達だからしかたなくサ」
「…それって、どういう意味?」
「良くない未来にならないように、彼女の事気にかけておいた方がいいヨ」




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