優雅に流れる雲みたいに
最初に感じたのは縛られている、というものだった。籠の中の鳥、その言葉は伊佐早のためにあるのだと、そんなことを。隣に立っていた八雲があまりに鮮烈に自由だったから、余計にそう思ったのかもしれない。
センセー、と声を出さずに呼ぶ。きっと声を出したら起きるから。折角寝かせたのにそれでは困るのだ。
この男は、伊佐早順玲は。
自分の決めた領域で、この上なく自由であるのだと、その籠は自由でいるために自分で設定した領域なのだと、そう知るのにそう時間がかからなかったことが、今はこんなにも胸を穏やかにすることを、きっと伊佐早は知らないのだろう。
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夢見月 @neko_soragoto
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