未来の話をしようか




 どうしましょうか、と言ったは良いもののそれは既に答えの出ている問いであって、だからそれを言ってみせる私はひどい女なのだろう。自覚はある。だから私は冷たいコーヒーで誤魔化しながら、自分から非を認めることにした。
「…貴方に、ひどいことをするわ」
「ううん」
 なのに、彼は笑うから。
 私が好きだと思った、メロンフロートの上のアイスのような表情で。
「僕が至らなかった部分もあるよ」
「…うん」
「だから、お互い様」
「そう言ってくれるのは、貴方だけよ」
「まあ、君と結婚していたのは僕だけだからね」
そういう話じゃないことは双方が分かっていた。分かっていてそれを飲み込んだのだから、それだけ互いが大人になった、ということなのだろう。
 そう、信じたかった。
 これからのために、そう、信じていたかった。



黄泉 @underworld_odai


















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