「萌苗!織姫を助けてくれ!」
悲痛にも似た声で叫ぶ一護に、萌苗は冷たい声で返す。
「なんで?」
「なんでって…そんなの、俺達が仲間だからに決まってんだろ!?」
「…今更"仲間"なんて言葉を振りかざさないでよ」
「萌苗っ!!」
一護の言葉に、更に冷たく突き放した萌苗。
あのまま二人にやられてしまえば良いのにと言う言葉は直接口には出さず、その後はただただ一護を見つめた。そんな萌苗の代わりにか、ウルキオラが口を突いた。
「…自分の都合の良い時にばかり萌苗を使うなんぞ、虫のいい話なうえ滑稽だな。そんなにあの女の方が大事か」
「っ、違う!」
互いに剣を混じり合わせながらのやりとり。だが、ウルキオラの言葉に一瞬迷いを見せながらも否定の意を唱えようとした一護の剣を、ウルキオラは跳ね上げ、隙を突くように剣を振り下ろした。が、素早く反応した一護によって彼の身体を完全に斬る事はなかった。
「解せんな。お前は…」
途端、ウルキオラの話は床を突き抜ける何かによって中断させられてしまった。
全員の視線がそちらに集まる。
「ウ〜〜ルキ〜〜オら〜〜あ。手伝いに来てやったぜえ〜〜」
「俺が何時手出ししろなどと言った?ヤミー」
床を突き抜け侵入して来たのは、ウルキオラとよく行動を共にしていたヤミーだった。
不敵な笑みを浮かべながら這い上がってくるヤミーの姿に、一護は目を見開きながら、自分の脳から過去の映像を蘇らせた。
(あいつは…あの時の―――…)
「つれねえ事言うなよ、その死神のガキ随分強くなったみてえじゃねえか。俺にもやらせろよ」
「―――………そうか、どうやら 完 全 に 回 復 したらしいな。だが、お前の仕事はここには無い。お前は戻って寝るか下の隊長各共を片付けていろ」
「何だよケチケチすんなよ!ウルキオラ!!」
「そ の 状 態 になると欠点が増すのはお前の欠点だ、ヤミー」
- 104 -
← →
ココロ
top
ALICE+