言い終わるや否や、浦原の周りにあった無数の光の刃が藍染に突き刺さっていく。全て刺さった頃には、藍染の居た箇所には煙が立ち込める。

「…………………凄え…」

先ほどまで鬼道の連鎖攻撃に、一護はただ呆然と、ギンは意味深な表情でそれを見ていた。
だが、浦原だけは何かを考えるように見据えている。

「…藍染サン…。アナタはどうやら本当に…、崩玉の力を取り込んだ事で油断していたみたいっスね…」
「その通りだよ」

返答など返ってこない独り言。……だと思っていたのだが、仕留めたはずの人間の声が後ろから聞こえてきた事に驚き、浦原は急いで後ろを振り向いたのだが、

「遅い」

と一言吐かれると同時に、浦原の身体に手刀が刻まれた。
一刀された身体からは血が吹き出す。

「油断もしよう。警戒する必要が最早、無いのだ」
「感じるのだ。崩玉を従えた私の体は、かつて尸魂界に於て比肩するものの無かった私の能力の全てを、遥かに凌駕し始めている」
「九十番台の鬼道ですら、最早躱すに値しない!」
「…違いますよ」
「鬼道を躱さなかった事が油断だと言ってるんじゃない。昔のアナタなら、何の策も無く僕に二度も触れる事などあり得なかった」

瞬間、藍染の両手首から光の輪が現れた。それは、浦原が仕掛けた罠である事は明白で、藍染は眼を見開いてそれを見た。

「これは…………」
「…封っス。全ての死神の両手首にある霊圧の排出口を塞ぎました。…アナタは」

「自分自身の霊圧で、内側から灼き尽くされる」

浦原の言葉と共に、カッと音がし、藍染が大きな光の焔柱に閉ざされた。
三人がただそれを見つめる中、浦原は衣を翻し地面に降り立った。

「…浦原さん…」
「まだっスよ」
「え……」
「あんなんでお終いならカワイイもんです。ただの化け物で済む話っスから」
「すぐに、出てきますよ」

浦原の予想通り、先程とは違う音を立てて焔柱が割れる。
そこには、顔すらも完璧に白く包まれた藍染の姿が現れた。

「……な…何だよ……あれ……」




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